凱旋門賞の惑星候補、オーストラリアからフランスに移籍してきた7歳牝馬ベリーエレガントに注目

G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSが終わって、凱旋門賞の前売り人気にも変化が見えてきました。29日現在の上位人気は以下の通りとなっています。

凱旋門賞有力候補の最新タイムフォームレーティングと前売り人気

デザートクラウン 牡3 130p 4・5倍~6・0倍

タイトルホルダー 牡4 130 6・0倍~9・0倍

トルカータータッソ 牡5 128 9・0倍~10・0倍

アルピニスタ 牝5 121 9・0倍~11・0倍

ヴァデニ 牡3 127p 7・0倍~13・0倍

1番人気は英ダービー馬のデザートクラウンで変わりありませんが、2番人気に日本のタイトルホルダーが浮上。トルカータータッソが3番人気。その下に年をまたいでG1を4連勝中の牝馬アルピニスタ、仏ダービー馬でフランス代表となりそうなヴァデニが続き、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSに勝ったパイルドライヴァーは13・0倍~17・0倍で依然、ダークホースのままです。タイトルホルダー以外の日本馬の評価はドゥーデュースが13・0倍~21・0倍、ディープボンドが26・0倍~51・0倍、ステイフーリッシュが34・0倍~67・0倍。このあたりも本番が近づくにつれて上方修正されることでしょうが、もう1頭、忘れてならない馬がいます。凱旋門賞を勝つためにこの春、オーストラリアのクリス・ウォラー厩舎からシャンティイ調教場のフランシス・グラファード厩舎に移籍してきたベリーエレガント(牝7、父ゼド)です。

オーストラリアでの成績は36戦16勝。昨年のメルボルンCの覇者で、1600メートル、2000メートル、2400メートル、3200メートルのG1競走に優勝した中長距離の女王であり、ダノンプレミアムの参戦で日本で馬券発売された一昨年4月のG1クイーンエリザベスS(芝2000メートル)で2着し、ダノンプレミアム(3着)に先着した真っ赤な勝負服の馬と言えば、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

5月に欧州に到着し、関係者は6月のロイヤルアスコット開催への参加も視野に入れていましたが、環境に慣れるのに時間がかかって、来週火曜(8月2日)のロートシルト賞(G1、芝直線1600メートル、ドーヴィル)で、待望の欧州デビュー戦を迎えます。

凱旋門賞出走には高額な追加登録料(12万ユーロ、約1630万円)が必要ですが、2400メートル戦は母国で3つのG1(コーフィールドC、タンクレッドS、オーストラリアオークス)を制している最も得意な距離、加えて舞台となるパリロンシャン競馬場に向いた持続力のある末脚を備え、重馬場を得意にしていることも“挑戦”を強力に後押ししたようです。

欧州での使いだしが遅くなったことで、予定されていた凱旋門賞までに3走という「プランA」は難しくなりましたが、初戦を無事に乗り切れば、次はトライアルとなるG1ヴェルメイユ賞(パリロンシャン、芝2400メートル)から本番に臨むことが出来そうです。

7歳牝馬による凱旋門賞優勝はありませんが、同じく南半球(ニュージーランド)から1977年の凱旋門賞に挑んだバルメリーノは直線追い込んで逃げ切ったアレッジドの2着しています。ベリーエレガントの29日現在の凱旋門賞前売りオッズは17・0倍~26・0倍。火曜の結果次第で、有力候補の中にその名前を聞くことになるかもしれません。

(ターフライター奥野庸介)

レース成績などは2022年7月29日現在

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