【サウジC】ミシュリフ◎昨年と同じ競馬出来れば連覇有望 テーオーケインズ前半の位置取りが鍵

今年から国際G1競走となったサウジカップ(ダート1800メートル、キングアブドゥルアジーズ競馬場)をメインとするサウジカップデーが26日(土)に行われます。賞金総額2000万ドル(約22億円)、優勝賞金1000万ドル(約11億円)のサウジCは米国のG1・BCクラシック、UAEのG1ドバイWCと並ぶダートのチャンピオンシップ。優勝を狙うテーオーケインズ、マルシュロレーヌの走りはもちろん、これ以外のサポートレースに出走する日本馬の活躍にも期待したいと思います。

サウジCには世界から14頭のダート一流馬が集結しました。日本からはG1チャンピオンズCの覇者テーオーケインズ(牡5、栗東・高柳大、父シニスターミニスター)、米国のG1・BCディスタフを制し、ここが引退レースとなるマルシュロレーヌ(牝6、栗東・矢作、父オルフェーヴル)が参戦します。

欧州からは昨年の優勝馬ミシュリフ(牡5、英J&T・ゴスデン、父メイクビリーヴ)を筆頭に芝のG1ウイナーのシリウェイ(牡4、仏F・グラファール、父ギャリウェイ)、昨年のG1ドバイWCで3着したマニークール(セン7、仏A・ファーブル、父メダグリアドーロ)の3頭が遠征。

4頭を送り込んだ米国は今週、正式にケンタッキーダービーの繰り上げ優勝が決まったマンダルーン(牡4、米B・コックス、父イントゥミスチーフ)、これの好ライバルとなるミッドナイトバーボン(牡4、米S・アスムッセン、父ティズナウ)、G1ウッドワードSの覇者アートコレクター(牡5、米W・モット、父バーナディーニ)、昨年5月のG1ハリウッドゴールドC以来、約9カ月ぶりの実戦となるカントリーグラマー(牡5、米B・バファート、父トーナリスト)がエントリーしています。

お隣のUAEからは前走のG2ザビールマイルまで5連勝中のリアルワールド(牡5、首S・ビン・スルール、父ダークエンジェル)、ドバイで重賞3勝のベテラン馬シークレットアンビション(牡9、首B・シーマー、父エクシードアンドエクセル)が出走。この他にも南米ウルグアイを代表して大舞台に挑むアエロトレム(牡7、宇A・ペレイラ、父シャンハイボビー)、地元のサウジアラビアからは前走のキングファイサルCで、昨年のサウジC3着馬グレイトスコットを下して優勝したエンブレムロード(牡4、沙M・アルムロア、父クオリティロード)、地元前哨戦の二聖モスクの守護者杯の勝ち馬メイキングミラクルズ(セン7、沙M・アルムロア、父ピヴォタル)の2頭が加わり国際色を強めています。

G1サウジC 日本時間27日午前2時35分発走予定

枠番(馬番)馬名 騎手

1(3)カントリーグラマー F・プラ

2(1)アエロトレム V・レアル

3(8)ミッドナイトバーボン J・ロザリオ

4(10)リアルワールド L・デットーリ

5(4)エンブレムロード W・ラモス

6(7)マンダルーン F・ジェルー

7(5)マニークルー M・バルザローナ

8(13)テーオーケインズ 松山弘平

9(2)アートコレクター L・サエス

10(6)メイキングミラクルズ A・モレノ

11(11)シリウェイ R・ムーア

12(12)シークレットアンビション T・オシェア

13(14)マルシュロレーヌ C・スミヨン

14(9)ミシュリフ D・イーガン

2021年のワールドベストレースホースランキングに掲載された馬はミシュリフ(芝でレーティング127)、シリウェイ(芝で123)、マンダルーン(121)、ミッドナイトバーボン(120)、テーオーケインズ(120)、アートコレクター(119)、リアルワールド(118)、マルシュロレーヌ(116)、アエロトレム(116)の9頭。芝でのレーティングですが、やはりミシュリフが頭ひとつ抜けているようです。

前売りの人気を見るとミシュリフが3~3・25倍の1番人気。マンダルーンは5~5・5倍、テーオーケインズが7~8倍、アートコレクターは8~9倍、ミッドナイトバーボンは9~10倍で、この5頭が優勝候補。2番手グループはリアルワールド(11~13倍)、マニークール(11~15倍)、マルシュロレーヌ(13倍)、カントリーグラマー(13倍)、シリウェイ(15倍)の5頭で、残る4頭がダークホースという図式になっています。

馬券の発売はありませんが、予想をしてみました。

◎はミシュリフでよさそうです。昨年は逃げたシャーラタンの3番手を追走し、直線できっちりとかわしました。勝ちタイムの1分49秒59も優秀で昨年と同じ競馬が出来れば連覇有望でしょう。これを負かせば○テーオーケインズです。チャンピオンズカップで記録した上がり3ハロンタイム(35秒5)が示すとおり末脚のしっかりした馬。前半の位置取りが鍵を握りそうですが、逆転して不思議ありません。▲は米国代表のマンダルーンにしました。この馬は出ていませんでしたが、BCクラシックでメディーナスピリット、エッセンシャルクオリティといった3歳世代の代表がそろって古馬のニックスゴーの軍門に下ったように、新4歳馬のレベルに若干の疑問がありますが、それでも層の厚い米国馬の代表だけに3番手以下には落とせません。差のない☆にミッドナイトバーボン。地元のエンブレムロード、未知の魅力を秘めるアエロトレム、勢いのあるリアルワールドなど伏兵も多彩です。マルシュロレーヌは騎手替わりが、どう出るか。ミシュリフとテーオーケインズは出ないようですが、来月のドバイワールドカップ(G1、ダート2000メートル、メイダン)もイメージして、各馬の走りを見守りたいと思います。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2022年2月25日現在

英国で発売されたデットーリの自伝的ピクチャー。機会があったら紹介します。
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今月初めに国技館であった嘉風関の引退相撲にて。
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