BCクラシックの覇者ニックスゴー、もう1走する可能性高し

5、6日に米カリフォルニア州のデルマー競馬場で行われたブリーダーズカップ(以下BC)は日本から参戦した矢作芳人厩舎、ノーザンファーム生産のラヴズオンリーユー(川田将雅騎手でフィリー&メアターフに出走)とマルシュロレーヌ(O・マーフィー騎手でディスタフに出走)が相次いで優勝、日本の競馬界にとっても歴史的な開催となりました。

矢作厩舎のレーシングマネジャーとして遠征に帯同した安藤裕さんは、極ウマのコラム「安藤裕のハッピーダイアリー」でもおなじみ。世界が注視するビッグイベントで2勝もするのですから、たいしたものです。持ってますね(笑い)。

関係者の皆様には改めてお祝いを申し上げたいと思います。感動した!

開催のメインイベントとなったBCクラシック(ダート2000メートル)は、韓国馬事会所有のニックスゴー(牡5、父ペインター、B・コックス、J・ロザリオ騎手)が注文通りの1人旅。直線に入っても脚色乱れず、堂々の逃げ切り勝ちを決めました。B・バファート師が管理するメディーナスピリットが勝ち馬から3馬身半差の2着、人気を集めたゴドルフィンのエッセンシャルクオリティ(牡3、父タピット、B・コックス、L・サエス騎手)は3着、ホットロッドチャーリー(牡3、父オックスボウ、D・オニール、F・プラ騎手)は4着で、期待された3歳トリオはそろってニックスゴーの軍門に下る結果となりました。

これによって、ニックスゴーは来年1月下旬に発表になるエクリプス賞の年度代表馬をほぼ確定。最優秀3歳牡馬は、シーズンにG1・2勝を含む重賞5勝のエッセンシャルクオリティが最有力候補で、BCマイルを馬なりで5馬身ちぎった「幻の3冠馬」ライフイズグッド(牡3、父イントゥミスチーフ、G1・2勝を含む重賞4勝)が次点候補に挙げられるでしょう。

韓国馬事会は、ニックスゴーを19年9月のキーンランド1歳馬セールで8万7000ドル(約960万円)で落札。重賞クラスまで出世したら韓国に輸出して種牡馬にするつもりでいたらしいのですが、3歳の後半からの予想外(?)の大出世によってオーナーサイドの思惑を外れ、来春からケンタッキー州の名門牧場「テイラーメイドファーム」で種牡馬入りすることとなりました。(22年の交配料は3万ドル=約330万円)

ニックスゴーの血統は父ペインター、母コスモズバディ、その父アウトフランカー。通算成績は24戦10勝。G1タイトルは2歳時のBCフューチュリティ、昨年のBCダートマイル、今年のペガサスWC、8月のホイットニーS、そしてBCクラシックの計5勝。獲得総賞金は867万3151ドル(約9億5400万円)となっています。

現地メディアは、これを最後に引退と報じるところもありますが、ブラッド・コックス調教師は年明け1月29日にフロリダ州のガルフストリームパーク競馬場で行われるペガサスWC(G1、ダート1800メートル)への参戦を否定していません。さすがに2月のサウジCまで足を伸ばすと種付けに間に合わなくなりますが「ペガサス」ならぎりぎり大丈夫。

筆者はディフェンディングチャンピオンとして、もう1走する可能性が高いとみています。

このレースには前述のライフイズグッドも出走を表明しており、(実現すれば)新年初っぱなから新旧王者対決が見られることになります。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2021年11月12日現在。

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