ジャパンC外国からの予備登録馬が発表 来てもらいたいのはモーグル

11月28日に行われるジャパンC(G1、芝2400メートル、東京)の外国からの予備登録馬が発表されました。内訳はアイルランドから7頭、フランス1頭、アメリカ2頭、オーストラリア1頭です。

アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎と、息子のジョセフ・オブライエン厩舎から大挙7頭が登録しました。来日の可能性が高いのは松島正昭氏がクールモアと共同所有するブルームとジャパンでしょう。前者は今年の凱旋門賞で武豊騎手が手綱を握って11着、後者は、去年の凱旋門賞で武豊騎手が乗る予定(厩舎の飼料に禁止薬物が混入していた事件で出走を取り消し)だった馬です。ともにG1の勝ち馬ですが、欧州ではトップクラスのひとつ下のポジションにいる馬です。リストには凱旋門賞を熱発でとりやめたラブ、凱旋門賞は6着だったスノーフォールも入っていますが、ともに来週の英国チャンピオンズデーの重賞に登録があって、大方の見るところ、これを使って休養、もしくは引退となる模様です。来てもらいたいのは昨年のG1香港ヴァーズを差しきったモーグルです。今年は4戦して未勝利ですが、硬い馬場が好きな馬で直線の長い東京競馬場は向いています。

フランスのグランドグローリーは凱旋門賞と同じ日に行われたG1オペラ賞で2着した馬。重い馬場を得意とするパワータイプの牝馬です。

アメリカのグーフォは8月のG1ソードダンサーSで前出のジャパンに首差をつけて優勝しました。不器用な追い込み馬ですが、はまると“大物食い”のある穴馬タイプ。もう1頭のウォーライクゴッデスは前走のG1フラワーボウルSまで7戦6勝。まだ超一流との対戦はありませんが、可能性を秘めた馬と言えるでしょう。

オーストラリアのサードラゴネットはアイルランドからの移籍馬。秋(現地の春)は11月2日のG1メルボルンCに狙いを定めていて、来日はその結果次第になりそうです。

ジャパンC登録馬

【アイルランド】

★バロンサミディ(セン4、J・オブライエン、父ハーバーウオッチ)4戦7勝

★ブルーム(牡5、A・オブライエン、父オーストラリア)20戦7勝(G1サンクルー大賞)

★ジャパン(牡5、A・オブライエン、父ガリレオ)19戦7勝(パリ大賞などG1・2勝)

★ラブ(牝4、A・オブライエン、父ガリレオ)14戦7勝(英オークスなどG1・5勝)

★モーグル(牡4、A・オブライエン、父ガリレオ、)15戦5勝(G1パリ大賞、G1香港ヴァーズ)

★スノーフォール(牝3、A・オブライエン、父ディープインパクト)13戦5勝(英オークスなどG1・3勝)

★トワイライトペイメント(セン8、J・オブライエン、父テオフィロ)36戦9勝(G1メルボルンC)

【フランス】

★グランドグローリー(牝5、G・ピエトリーニ、父オリンピックグローリー)17戦6勝(G1ジャンロマネ賞)

【アメリカ】

★グーフォ(牡4、C・クレメンテ、父デクラレーションオブウォー)12戦7勝(ソードダンサーSなどG1・2勝)

★ウォーライクゴッデス(牝4、W・モット、父イングリッシュチャンネル)7戦6勝(G1フラワーボウルS)

【オーストラリア】

★サードラゴネット(牡5、C・マー&D・ユースタス、父キャメロット)19戦4勝(タンクレッドSなどG1・2勝)

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2021年10月8日現在。

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