英国真夏のビッグイベント、3つのG1があるイボアフェスティバルに注目

英国真夏のビッグイベントとなるヨーク競馬場のイボアフェスティバルが来週の水曜(18日)から土曜(21日)まで行われます。目玉は開催中に行われる3つのG1競走・・・・・・18日のインターナショナルS(芝2080メートル)、19日のヨークシャーオークス(芝2400メートル)、そして、20日のナンソープS(芝1000メートル)・・・・・・です。

英オークス、愛オークスに続く芝2400メートルのヨークシャーオークスは3歳馬と古馬との混合戦。過去10年の勝ち馬は3歳馬が7勝、特にここ5年は19年のエネイブルを除き、3歳馬が4勝。20年のラブ(英オークス、愛オークス連勝)、18年のシーオブクラス(愛オークス優勝)、17年のエネイブル(英オークス、愛オークス連勝)、16年のセブンスヘヴン(愛オークス優勝)と勢いのある3歳優勢を示しています。

今年のヨークシャーオークスには凱旋門賞の有力候補となっている古馬のタルナワ(牝5、父シャマーダル)やラブ(牝4、父ガリレオ)も登録しましたが、長期休養していたタルナワは、ひと足早く8月5日のG3バリーローンSに出走して、これを6馬身半差で完勝。このあとは9月11日の愛チャンピオンSの予定で、ヨークシャーオークスでの対決を避けました。一方、スノーフォールと同厩舎のラブは13日現在、出否未定になっていますが、どうやら前日のインターナショナルSに向かうようです。

英オークスを16馬身差、愛オークスを8馬身半差と、異次元の強さを見せつけているスノーフォールにとって、ここも通過点としたいところでしょうが、今回は古馬のワンダフルトゥナイト(牝4、父ルアーブル)が立ちはだかります。

昨秋はG1ロワイヤリュー賞(芝2800メートル)とG1英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(芝2390メートル)を連勝。今シーズンは初戦のハードウィックS(G2、芝2390メートル)で牡馬を倒し、前走のリリーラングトリーS(G2、芝2800メートル)まで4連勝中。“キングジョージ”を取り消したようにパンパン馬場は苦手ですが、馬場が悪化するようなら侮れません。

ゼンノロブロイ(05年2着)、シュヴァルグラン(19年8着)の参戦で日本にも知られるようになったインターナショナルSには今年も豪華メンバーが集まりました。その中心は仏2冠制覇のあと、エクリプスS馬を倒して、ワールドベストレースホースランキングで堂々トップに立ったセントマークスバシリカ(牡3、父シユーニ)です。エイダン・オブライエン厩舎には、前述のスノーフォールとラブを筆頭に古馬のジャパンやブルームなど凱旋門賞をめざすタレント豊富ですが、この馬の能力は非凡。ここを勝てば、欧州中距離王が確定するだけに力の入る一戦です。

セントマークスバシリカの相手はラブでしょうか。前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSは、勝ったアデイヤーに3馬身半差の3着と奮いませんでしたが、前々走の復帰初戦(プリンスオブウェールズS)を逃げ切ったあとで、もうひとつ抑えが効かなかった印象です。昨年のヨークシャーオークスでは直線ぐんぐん加速して後続を5馬身ちぎったように、このコースは得意。同門対決となりますが、ぶざまな競馬はしないはずです。

エクリプスSで3着、続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでアデイヤーの2着に食い下がったミシュリフ(牡4、父メイクビリーヴ)が3番手。個人的には、2月のサウジカップから続くきびしいローテーションを心配して、いつも過小評価してしまいますが、心身の強さは周知。ここも大崩れはないでしょう。

ダークホースは2000メートル戦で3勝と、中距離戦を得意とするモハーフェス(牡3、父フランケル)でしょうか。今シーズンは5戦4勝。前走のヨークS(G3、芝2100メートル)はバンコックの3着と、やや物足りない競馬でしたが、うまく立ち回れば上位の一角崩しがあるかもしれません。春の英1000ギニーなどマイルG1・2勝の3歳牝馬アルコールフリー(父ノーネイネヴァー)も勢いはありますが、初めての距離に一抹の不安が残ります。

芝1000メートルの直線競馬、ナンソープSはこのカテゴリーの絶対王者バターシュの引退によって混戦模様になっています。今シーズンはデビューから4連勝したあと4戦続けて重賞で2着。窪田芳郎氏の所有馬でG1に手が届きそうで届かないドラゴンシンボル(牡3、父ケーブルベイ)の走りに注目しましょう。

。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績は2021年8月13日現在。

【20日のコラムは休載させていただきます】

腱鞘炎の注射は掌(てのひら)に。イタタタタタ
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アメリカから資料が届きました(笑い)
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