キングジョージ、6頭立ても上半期王者決定戦にふさわしいメンバーが集結

24日(土)のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2390メートル、日本時間24日23時35分発走予定)は、久しぶりに上半期の王者決定戦にふさわしいメンバー構成となりました。

大きな見どころは古牝馬女王のラブと英ダービー馬アダイヤーの対決ですが、脇を固めるその他の馬たちも実力馬ぞろい。2強に割り込む馬が出てきてもおかしくありません。

◆キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2390メートル、アスコット)

馬番(枠番)馬名(年齢)、重量、騎手、調教師、オッズ

(6)[1]ローンイーグル(牡3)55・5 L・デットーリ M・ミード 6・0

(1)[2]ブルーム(牡5)60・0 W・ローダン A・オブライエン 23・0

(4)[3]ワンダフルトゥナイト(牝4)59・0 O・マーフィー D・ムニュイジエ 15・0

(5)[4]アダイヤー(牡3)55・5 W・ビュイック C・アップルビー 3・25

(2)[5]ミシュリフ(牡4)60・0 D・イーガン J&Tゴスデン 10・0

(3)[6]ラヴ(牝4)59・0 R・ムーア A・オブライエン 2・25

本命に推されているラブは年をまたいでG1を4連勝中。距離1990メートルの前走プリンスオブウェールズS(G1)は積極的にハナに立って、直線で二の足を使って逃げ切りました。ここはブルーム、ローンイーグルという先頭候補がいて3、4番手からの競馬となりそうです。能力、実績は最上位ですが、目標はあくまでも10月の凱旋門賞のはず。そうであれば、他の馬につけいる隙がありそうですが・・・。

対抗のアダイヤーは6月5日の英ダービーから中6週での登場です。7番人気で出走した英ダービーでは内にぽっかり空いた1頭分のスペースに飛び込んで、ぐんぐん加速。後続に4馬身半差をつける完勝でした。英ダービー出走組は3着のハリケーンレーンがその後、愛ダービーとパリ大賞とG1を連勝。7着のボリショイバレエもベルモントダービー(G1)で優勝するなどレベルが高かったことをうかがわせています。相手も強くなり、この馬にとって大きな試金石ですが、チャンスは十分でしょう。英ダービー馬による優勝となれば、01年のガリレオ以来、実に20年ぶりになります。

単勝10倍を切りそうな馬はあと2頭。メンバー中唯一のG1未勝利馬で、愛ダービー(2着)でハリケーンレーンを苦しめたローンイーグルと、3日のエクリプスS(G1)で3着と、3歳のセントマークスバシリカの後塵(こうじん)を拝したミシュリフです。

ローンイーグルはハナに行って粘り強い馬。ここも展開が鍵を握りますが、前走に続いて手綱を握るランフランコ・デットーリ騎手の手腕が加味されてダークホース的な存在になっています。

ミシュリフの前走は案外でした。やはり中東の2戦(サウジカップとドバイシーマクラシック)の疲れがあったのでしょうか。クロノジェネシスやラヴズオンリーユーを退けたドバイシーマクラシックのレースぶりには舌を巻きましたが、この馬が本領を発揮するのは2000メートル戦とみています。実力は認めても、ここは一枚割引きでしょうか。

穴馬にワンダフルトゥナイトを挙げます。昨年は2つのG1を制し、今年初戦のハードウィックS(G2)ではブルームを2着に退けました。牝馬らしからぬ“パワーヒッター”でスタミナは十分。中間の天気から道悪にはなりそうもありませんが、初コンビのオイシン・マーフィー騎手の手綱も込みで注目したい馬です。

今シーズン安定した成績を残し、前走サンクルー大賞で悲願のG1勝ちを飾ったブルームからも目が離せませんが、上位馬と比べるとワンパンチを欠くことは否めません。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績は2021年7月23日現在。

メイン会場となる新国立競技場の玄関となるJR千駄ヶ谷駅
メイン会場となる新国立競技場の玄関となるJR千駄ヶ谷駅
今朝、通勤のバスの中から撮影しました
今朝、通勤のバスの中から撮影しました