英ダービー、ベルモントS・・・欧米でビッグレースめじろ押しの週末

今週末は欧米でビッグレースがめじろ押し。日本時間の土曜深夜には英ダービー(G1、芝2410メートル、エプソムダウンズ)が、日曜早朝には米国3冠を締めくくるベルモントS(G1、ダート2400メートル、ベルモントパーク)が行われます。ともにJRAによる馬券発売はありません。

★ベルモントS

8頭立てとなりました。5月1日のケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、チャーチルダウンズ)を逃げ切ったメディーナスピリット(牡3、父プロトニコ、B・バファート)は同15日のプリークネスS(G1、ダート1900メートル、ピムリコ)に臨んで3着。ケンタッキーダービーの血液検査で禁止薬物が検出された後、メリーランド州(プリークネスS)は出走を許可しましたが、ニューヨーク州はそれを許さずベルモントSには出られなくなりました。別検体での検査でも陽性反応が出たため、ケンタッキーダービーは失格になる見込みです。

3冠最後の一戦にはケンタッキーダービー4着で1番人気を裏切ったエッセンシャルクオリティ(牡3、父タピット、B・コックス)、プリークネスSの覇者ロンバウアー(牡3、父トワリングキャンディ、M・マッカーシー)、ケンタッキーダービー3着のホットロッドチャーリー(牡3、父オックスボウ、L・モラ)、ケンタッキーダービー着外から巻き返しを狙うロックユアワールド(牡3、父キャンディライド、J・サドラー)とノウンアジェンダ(牡3、父カーリン、T・プレッチャー)、それに渡米初戦のプリークネスS7着のフランスゴディナ(牡3、父ウィルテイクチャージ、森)など8頭が駒を進めてきました。

レースの鍵を握るのは全馬が初挑戦となる2400メートルです。こればかりはやってみないと分かりませんが、血統から見ると過去10年で直子3頭がベルモントSを制しているタピットを父に持つエッセンシャルクオリティが浮かび上がってきます。唯一の敗戦となったケンタッキーダービーはスタートでの不利あって勝ち馬からわずか1馬身差。3冠の最後を締めくくりたいところです。

穴っぽいのはサンタアニタダービー(G1)でメディーナスピリットを約4馬身ちぎったロックユアワールドです。ケンタッキーダービーではスタートで内のエッセンシャルクオリティと外のハイリーモティベイテッドに挟まれて馬がエキサイト。最終コーナーでも不利があって17着と散々でしたが、これ以外は負けなしの4戦3勝。間隔を空けたのも「吉」と出そうです。フランスゴディナは入着(4着以内)が目標になるでしょう。

◇ベルモントS(6月5日、ダート2400メートル、ベルモントパーク)※馬番、馬名(父)、騎手、調教師、オッズ

(1)バーボニック(バーナディーニ)K・カームーシュ、T・プレッチャー 16・0

(2)エッセンシャルクオリティ(タピット)L・サエズ B・コックス 3・0

(3)ロンバウアー(トゥワリングキャンディ)J・ヴェラスケス M・マッカーシー 4・0

(4)ホットロッドチャーリー(オックスボウ)F・プラ D・オニール 4・4

(5)フランスゴデイナ(ウィルテイクチャージ)R・サンタナJr. 森 31・0

(6)ノウンアジェンダ(カーリン)I・オルティスJr. T・プレッチャー 7・0

(7)ロックユアワールド(キャンディライド)J・ロザリオ J・サドラー 5・5

(8)オーバートゥック(カーリン)M・フランコ T・プレッチャー 21・0

★英ダービー

欧州3歳馬の頂点を決める英ダービーは12頭立てになりました。当初は総勢6頭を送る予定でいたエイダン・オブライエン厩舎ですが、本命馬のボリショイバレエ(牡3、父ガリレオ)の優勝を邪魔しないため? に他の5頭を引っ込めたからです。主戦のライアン・ムーア騎手で臨むボリショイバレエは今年に入って2000メートル戦を2連勝中。前走のダービートライアルS(G3)では後続を6馬身ちぎって好調をアピールしています。ビッグレースに多頭数出しで臨むことの多いA・オブライエン厩舎としては異例の挑戦に注目が集まっています。

2番人気になるはずだった同厩舎のハイディフィニション(牡3、父ガリレオ)が消えて、今年3戦全勝で通算5戦3勝のモハーフェス(牡3、父ガリレオ、W・ハガス)が対抗候補に浮上しました。今年3月に亡くなったハムダン殿下の持ち馬で。前走のリステッド競走(芝2000メートル、ニューマーケット)は5馬身差の完勝でした。母の父が英ダービー馬のシーザスターズで、4頭を出走させるフランケル産駒の中では最もスタミナがありそうです。鞍上はジム・クローリー騎手です。

差のない3番人気はマックスウィニー(牡3、父ニューアプローチ、J・ボルジャー)はマイル戦の愛2000ギニー(G1)からの挑戦。勝ち鞍(4勝)は1400メートルと1600メートルで挙げたもので、2000メートルのダービートライアルS4着ではボリショイバレエにちぎられていますが、ジム・ボルジャー調教師は強気の構えを貫いています。鞍上は調教師の娘婿のケヴィン・マニング騎手。

ここへ来てじわじわ評価をあげているのがアイルランドのジョンリーパー(牡3、父フランケル、E・ダンロップ)です。これもフランケル産駒で3戦2勝。前走はニューマーケット競馬場の芝2000メートルのリステッド競走で、父譲りの気性の強さをアピールしました。母はエリザベス女王杯(G1)を連覇した名牝スノーフェアリーで、こちらも注目の血統です。オブライエン厩舎の馬に騎乗がうわさされていたランフランコ・デットーリ騎手は急きょ同馬に乗ることになりました。

ダンテS(G2)を制したゴドルフィンのハリケーンレーン(牡3、父フランケル)も3戦3勝での挑戦。こちらもフランケルの産駒で、距離克服が課題になりそうですが、まだ底を見せていません。鞍上は18年のマサーで優勝経験のあるウィリアム・ビュイック騎手。

英ダービー(G1、芝2410メートル、6月5日=エプソムダウンズ)※馬番、枠番、馬名(父)、騎手、調教師、オッズ

(1)[1]アダイヤー(フランケル)A・カービー C・アップルビー 41・0

(2)[9]ボリショイバレエ(ガリレオ)R・ムーア A・オブライエン 2・1

(3)[6]ギアアップ(テオフィロ)B・カーティス M・ジョンストン 51・0

(4)[5]ハリケーンレーン(フランケル)W・ビュイック C・アップルビー 10・0

(5)[12]ジョンリーパー(フランケル)L・デットーリ E・ダンロップ8・5

(6)[8]マックスウィニー(ニューアプローチ)K・マニング J・ボルジャー 9・0

(7)[4]モハーフェス(フランケル)J・クローリー W・ハガス 7・5

(8)[10]モジョスター(シーザスターズ)D・イーガン R・ハノン 101

(9)[11]ワンルーラー(ドバウィ)J・ドイル C・アップルビー 21・0

(10)[3]サザンライツ(シーザスターズ)D・マクドノー J・オブライエン 23・0

(11)[2]サードレルム(シーザスターズ)A・アッゼニ R・ヴェリアン 13・0

(12)[7]ユーススピリット(キャメロット)

T・マーカンド A・ボールディング 29・0

(ターフライター奥野庸介)

※成績等は2021年6月3日現在。

東京の映画館が再開した日に観てきました!
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ゲーミングチェアを購入しました(笑い)
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