V候補エッセンシャルクオリティなど20頭勝つのは/ケンタッキーダービー

第147回ケンタッキーダービーが現地土曜(5月1日、日本時間午前7時57分発走予定)に行われます。今年はフルゲートの20頭立て。ニューヨーク産の(3)ブルックリンストロング、フロリダ産の(8)メディーナスピリット、(19)スープアンドサンドウィッチを除く17頭がケンタッキー産です。

断然の1番人気になりそうなエッセンシャルクオリティは(14)、これを脅かす2番手グループのノウンアジェンダは不利な最内(1)を引き、ロックユアワールドはエッセンシャルクオリティの隣の(15)、そしてホットロッドチャーリーは真ん中の(9)からスタートします。

ケンタッキーダービーに6勝しているB・バファート厩舎は今年は(8)メディーナスピリットのみの参戦。これに代わってダービー2勝のT・プレッチャー厩舎が(1)ノウンアジェンダ、(5)セイントフード、(11)ダイナミックワン、(20)バーボニックの大挙4頭を出走させ、同じくダービー2勝のD・オニール調教師も有力馬の1頭に数えられる(9)ホットロッドチャーリーで3勝目を狙っています。

騎手では昨年優勝のオーセンティックなど2勝を挙げているJ・ヴェラスケス騎手がバファート厩舎の(8)メディーナスピリットに騎乗。18年のジャスティファイなどで2勝のベテラン、M・スミス騎手は(10)ミッドナイトバーボン、19年のダービーを繰り上がりで制したF・プラ騎手はオニール厩舎の(9)ホットロッドチャーリー、13年オーブで優勝のJ・ロザリオ騎手は2番人気になりそうな(15)ロックユアワールドに騎乗します。これ以外の15人が勝てばケンタッキーダービーは初優勝となります。

ケンタッキーダービーを中継するNBCスポーツは通常の中継カメラに加えて騎手のヘルメットに装着するジョッキーズカメラ、向正面を走る20頭を約6メートルの高さから俯瞰(ふかん)するハイポジションカメラ、それにケンタッキーダービーでは史上初の採用となるドローンからの映像もあわせて合計50台のカメラを動員。“スポーツで最も偉大な2分間”を多角的に伝えることになっています。

2週前にも触れましたが有力視される4頭のインフォメーションを再録します。

エッセンシャルクオリティ(牡3、父タピット、B・コックス厩舎)は昨年、デビューから3連勝でG1・BCジュベナイルに優勝、最優秀2歳牡馬に輝きました。今年は2月27日のG3サウスウェストS(オークローンパーク、ダート1700メートル)から始動してこれを快勝。4月3日にキーンランド競馬場で行われたG2ブルーグラスS(ダート1800メートル)はハナを主張したハイリーモティベーテッドをマークして直線ねじ伏せて優勝。着差は首でしたが、見た目以上の強さを感じさせてデビューから無傷の5連勝を飾りました。父はチャンピオンサイアーのタピット。芦毛は父からの遺伝です。ブルーグラスSからの連勝がなれば、91年のストライクザゴールド以来。2歳王者のケンタッキーダービー制覇となれば79年のスペクタキュラービッド、07年のストリートセンス以来、史上3頭目の快挙。スペクタキュラービッド、ストリートセンスはともに1番人気に推されてのもので、同じポジションが予想されるエッセンシャルクオリティには追い風となっています。鞍上のL・サエズ騎手はマキシマムセキュリティ(1位入線から17着降着)で挑んだ19年のケンタッキーダービーで天国から地獄へ突き落とされており、2年越しの悲願達成に挑みます。

ロックユアワールド(牡3、父キャンディライド、J・サドラー厩舎)は西地区の代表馬を選ぶG1サンタアニタダービー(サンタアニタパーク競馬場、ダート1800メートル)を勝ち上がってきました。こちらもデビューから負けなしの3連勝中。今年2月にサンタアニタパーク競馬場の芝の1200メートル戦でデビュー。2戦目も芝のリステッド競走(1600メートル)を選んで2連勝を飾りました。初ダートとなったサンタアニタダービーではゴール手前から後続との差を開き、メディナスピリットに4馬身4分の1差をつけています。父は芝、ダートの双方で活躍馬を出すキャンディライド、母は米G1勝ち馬です。鞍上はU・リスポリ騎手からJ・ロザリオ騎手に変更されました。15番枠は過去に6頭の勝ち馬を出しているラッキー枠です。

ノウンアジェンダ(牡3、父カーリン、Tプレッチャー厩舎)は3月27日のG1フロリダダービー(ガルフストリームパーク、ダート1800メートル)の勝ち馬です。ここまで6戦3勝。2月の一般戦(ガルフストリームパーク、ダート1800メートル)を11馬身差で圧勝し、フロリダダービーでは5番手からぐいぐい伸びて22着のスープアンドサンドウィッチに2馬身4分の3差をつけました。父はBCクラシック、ドバイワールドカップを制したカーリン。T・プレッチャー調教師は10年スーパーセイヴァー、17年オールウェイズドリーミングでケンタッキーダービー2勝。3年連続で米チャンピオンジョッキーに輝いているI・オルティスJr.騎手はクリエイターでベルモントSを制しているものの、ケンタッキーダービーはまだ勝っていません。

ホットロッドチャーリー(牡3、父オックスボウ、D・オニール厩舎)はG1・BCスプリント(ダート1200メートル)など14戦10勝の好成績で昨年、種牡馬入りしたミトレ(父エスケンデレヤ)の半弟です。競走成績は7戦2勝。昨年は5戦1勝でエッセンシャルクオリティが勝ったBCジュベナイル(キーンランド、ダート1700メートル)で4分の3馬身差の2着に健闘。今年は1月のG3ロバート・B・ルイスSで3頭横一線からわずかに遅れた3着でしたが、前走3月20日のG2ルイジアナダービー(フェアグラウンズ、ダート1900メートル)で巻き返し、ミッドナイトバーボンを2着に退けました。父のオックスボウ(その父オーサムアゲイン)はG1プリークネスSの勝ち馬です。

ケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、チャーチルダウンズ競馬場)

馬番(=ゲート番) 馬名(父) 騎手 調教師 オッズ

1 ノウンアジェンダ(カーリン) I・オルティスJr. T・プレッチャー 7・0

2 ライクザキング(パレスマリス) D・ヴァンダイク W・ウォード 51・0

3 ブルックリンストロング(ウィックドストロング) U・リスポリ D・ヴェラスケス 51・0

4 キープミーインマインド(ラオバン) D・コーエン R・ディオドロ 51・0

5 セイントフード(ムシャウィッシュ) C・ラネリー T・プレッチャー 51・0

6 オーベソス(オーブ) M・ペドロザ G・フォーリー 21・0

7 マンダルーン(イントゥミスチーフ) F・ジェルー B・コックス 16・0

8 メディーナスピリット(プロトニコ) J・ヴェラスケス B・バファート 16・0

9 ホットロッドチャーリー(オックスボウ) F・プラ D・オニール 9・0

10 ミッドナイトバーボン(ティズナウ) M・スミス S・アスムッセン 21・0

11 ダイナミックワン(ユニオンラグス) J・オルティス T・プレッチャー 21・0

12 ヘリウム(アイロニカス) J・ルパルー M・キャッセ 51・0

13 ヒドゥンスタッシュ(コンスティトゥーション) R・ベハラーノ V・オリヴァー 51・0

14 エッセンシャルクオリティ(タピット) L・サエズ B・コックス 3・0

15 ロックユアワールド(キャンディライド) J・ロザリオ J・サドラー 6・0

16 キングフューリー(カーリン) B・ヘルナンデスJr. C・ブラウン 11・0

17 ハイリーモティベーテッド(イントゥミスチーフ) J・カステリャーノ C・ブラウン 11・0

18 スーパーストック(ダイアルドイン) R・サンタナJr. S・アスムッセン 31・0

19 スープアンドサンドウィッチ(イントゥミスチーフ) T・ガファリオン M・キャシー 31・0

20 バーボニック(バーナディーニ) K・カームーシュ T・プレッチャー 31・0

(ターフライター奥野庸介)

※成績等は2021年4月29日現在。

ここはどこ?奈良?京都?
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正解は港区南青山の根津美術館でした~
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