賞金総額世界一サウジC 日本馬最高着順更新を期待

賞金総額世界一を掲げて昨年新設されたサウジC(ダート1800メートル、キングアブドゥルアジーズ)の2回目の開催が20日(日本時間21日午前2時40分発走予定)に近づきました。賞金総額2000万ドル(約21億円)、優勝賞金1000万ドル(約10億5000万円)のサウジCには世界から109頭が予備登録。昨年と同様フルゲート14頭がスターティングゲートに並びます。

キングアブドゥルアジーズ競馬場のコースは米国のベルモントパーク競馬場をお手本とした左回りのダートコースがメインのアメリカンスタイル。走路はほぼ平たんで、ダートコースの1周は約2000メートル。スタンドから見て右奥に600メートル延びるシュートを使って2000メートル戦までがワンターンで行われます。ダートコースの内側にある芝コースは1周が約1800メートル。直線距離はダート、芝ともに約400メートル。コースは強い日差しで乾燥するのを防ぐために散水が頻繁に施され、芝は常に日本のやや重に近い良馬場となる「Good to Firm」に保たれています。

【サウジC】

日本からはチャンピオンズCを制したチュウワウィザード(牡5、大久保)が戸崎圭太騎手とのコンビで参戦します。

※馬番・枠番・馬名・騎手

(1)-アルザザー(出走取り消し)

(2)(2)バンコク R・ムーア

(3)(9)シャーラタン M・スミス

(4)(1)チュウワウィザード 戸崎圭太

(5)(14)エクストライルーシヴ H・ドイル

(6)(6)グローバルジャイアント L・デットーリ

(7)(3)グレイトスコット A・アルファライディ

(8)(5)ニックスゴー J・ロザリオ

(9)(4)マックスプレイヤー U・リスポリ

(10)(10)ミリタリーロー A・フレス

(11)(12)ミシュリフ D・イーガン

(12)(11)シムシアー A・デフリース

(13)(8)スリーピーアイズドット A・モレノ

(14)(7)タシトゥス J・ヴェラスケス

(15)(13)ディリーヴォ C・デムーロ

チュウワウィザードは昨年のドバイWCを目指してドバイ入りしたものの開催順延となって帰国。仕切り直しての中東遠征です。12月のチャンピオンズC(ダート1800メートル、中京)では中団から直線でグイグイ伸びてゴールドドリーム(2着)、インティ(3着)、クリソベリル(4着)などの強豪を退けました。昨年の日本馬最高着順(ゴールドドリームの6着)を更新することが期待されます。

前売りで1番人気のシャーラタン(牡4、父スペイツタウン)は昨年4戦3勝。デビュー3戦目に臨んだアーカンソーダービー(G1、ダート1800メートル、オークローンパーク、分割1)を6馬身差で圧勝。一躍、ケンタッキーダービーの有力馬として脚光を浴びましたが、レース後に禁止薬物が検出されたことで9着(最下位)に降着となりました。その後は脚部不安で休養。復帰戦となった12月26日のマリブS(G1、ダート1400メートル、サンタアニタパーク)を制して、年明けの中東に矛先を向けました。鞍上のM・スミス騎手は昨年、ミッドナイトビズーで2着したものの、鞭の過剰使用で莫大(ばくだい)な罰金を食らっています。

ニックスゴー(牡5、父ペインター)は今年1月23日のペガサスWC(G1、ダート1800メートル、ガルフストリームパーク)の勝ち馬。B・コックス厩舎に移籍してから逃げ脚に磨きがかかって、ただいま4連勝中。昨年11月のBCダートマイル(G1、ダート1600メートル、キーンランド)も1番人気に応えて快勝しています。

ミシュリフ(牡4、父メイクビリーヴ)はサウジアラビアのファイサル王子の所有馬。昨年のサンバサウジダービーカップ(現サウジダービー、ダート1600メートル)でフルフラットの2着だった馬です。ダートはこれが初体験でしたが、残り200メートルからの伸びが目立ちました。その後、英国に戻って4戦3勝。リステッドのニューマーケットS優勝から向かった仏ダービー(G1、芝2100メートル、シャンティイ)を差し切り勝ち。不良馬場のギヨームドルナノ賞(G2、芝2000メートル、ドーヴィル)まで3連勝を飾りましたが、10月の英チャンピオンS(G1、芝1990メートル。アスコット)は勝ったアデイブから2秒近く離された8着でした。

UAEから挑戦するミリタリーロー(セン5、父ドバウィ)は1月21日のマクトゥームチャレンジラウンド1(G2、ダート1600メートル、メイダン)の勝ち馬。穴人気になっているのは準地元馬の利があるからでしょう。

タシトゥス(牡5、父タピット)は一昨年のケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル)で3着、ベルモントS(G1、ダート2400メートル)で2着。昨年は初戦となったサウジC5着を含め6戦1勝。7月のサバーバンS(G2、ダート2000メートル)に優勝しましたが、前走のBCクラシック(G1、ダート2000メートル)は勝ったオーセンティックに離された4着でした。

【サポートレース】

サウジC当日のサポートレースには4頭の日本馬が参戦します。

ダート1600メートルのサウジダービーには海外遠征で実績を残す栗東・森厩舎のピンクカメハメハ(牡3、父リオンディーズ)が13頭立ての8番枠から挑みます。2歳時に6戦1勝。昨年7月の函館新馬戦(芝1800メートル)に勝ち、札幌2歳S(G3、芝1800メートル)は3番人気で13着。前走の中京2歳S(オープン、芝1200メートル)は勝ったゴールドチャリスからコンマ4秒差の4着でした。ダートの経験はありません。

英国のブックメーカーは前走のUAE1000ギニーまで4連勝中のソフトウィスパー(牡3、父ドバウィ、S・ビン・スルール)とUAE2000ギニートライアルまでデビューから3連勝中のレベルスロマンス(牡3、父ドバウィ、C・アップルビー)と差のない1、2番人気として、ピンクカメハメハはダークホースとして扱っています。

ダート1200メートルのリヤドダートスプリントには昨年のこのレース(旧サウジアC)を制したニューヨークセントラルに首差2着のマテラスカイ(牡7、父スペイツタウン、森)を筆頭にコパノキッキング(セン6、父スプリングアトラスト、村山)、ジャスティン(牡5、父オルフェーブル、矢作)の3頭が出走します。

英国のブックメーカーは実績のあるマテラスカイ(枠番1)を3・0倍から3・5倍の1番人気、ジャスティン(枠番6)を6・0倍から7・0倍の3番人気として評価していますが、コパノキッキング(枠番12)は21・0倍前後と人気がないようです。(ターフライター奥野庸介)

※成績等は2021年2月17日現在。

2005・12・23~2021・2・16 
2005・12・23~2021・2・16 
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