モレイラ騎手が香港国際競走デーのキーパーソンに

香港リーディングは9日現在でジョアン・モレイラ騎手が51勝で首位を独走中。ここ2シーズン続けて、チャンピオンの座にあったザカリー・パートン騎手(31勝)に20勝の大差をつけて王座奪回にまっしぐらです。

退路を断つ覚悟で臨んだJRAの騎手試験に落ちて以来、香港に戻ってもどこか居心地の悪さを感じさせていたモレイラ騎手。それは数字(勝ち星)にも表れていましたが、時の経過とともに本来の“マジックマン”ぶりが戻ってきたようです。

こんな前置きをしたのも彼こそが香港国際競走デーのキーパーソンと思えるからです。

13日の騎乗馬は以下の通りです。

◆香港ヴァーズ(G1、芝2400メートル、日本時間午後3時発走予定)

○コロンバスカウンティ(セン5、父レッドウッド、C・ファウンズ厩舎)

ヴァーズでは今シーズン、モレイラ騎手に多くの白星を供給するC・ファウンズ厩舎のコロンバスカウンティに騎乗します。同馬はニュージーランドからの移籍馬で香港では9戦2勝、2着3回。春は香港ダービーに駒を進めましたが、見せ場なくゴールデンシックスティの9着。その後、徐々に力をつけてシーズンをまたいで2連勝。ヴィンセント・ホー騎手で参戦した前走のジョッキークラブカップ(G2、芝2000メートル)は後方から差を詰めてフローレの3着しました。父レッドウッドはスタミナ豊富なハイシャパラルの直子で現役時、香港ヴァーズやドバイシーマCで2着した一流馬。人気は昨シーズンの香港年度代表馬に輝いたエグザルタントと欧州から挑むモーグルあたりに集まりそうですが、距離延長がコロンバスカウンティを後押ししています。残念なのは日本では馬券を買えないこと(泣)。

◆香港スプリント(G1、芝1200メートル、日本時間午後3時40分発走予定)

◎ホットキングプローン(セン6、父デンマン、J・サイズ厩舎)

騎乗するのは昨年のG1香港スプリント2着馬で、前哨戦の香港ジョッキークラブスプリント(G2)を快勝したホットキングプローンです。コンビを組んでからの成績は6戦2勝、2着2回。G1に手が届きそうで届かず、もどかしさを感じさせる馬ですが、今回は良い風が吹いています。仮に負けたとしても先行できて大崩れがないので馬券の軸には最適でしょう。

▼香港マイル(G1、芝1600メートル、日本時間午後4時50分発走予定)

○ワイクク(セン5、父ハーバーウォッチ、J・サイズ厩舎)

マイルは休み明けのワイククで臨みます。4連勝で迎えた昨年3月の香港ダービーでは最後方に位置して直線追い上げたものの、フローレ(香港カップに出走予定)の2着に惜敗。今年1月のスチュワーズC(G1)ではビューティージェネレーション(2着)やフローレ(7着)を下してG1ウイナーとなりました。4月のチャンピオンズマイル(サザンレジェンドの3着)を最後に戦列を離れていますが、夏まで立て直しが図られ、その後も休みなく調教が続けられています。ここには香港競馬のニュースター、ゴールデンシックスティが出走するので、最高評価というわけにはいきませんが、対抗馬として注目します。

▼香港カップ(G1、芝2000メートル、日本時間午後5時30分発走予定)

◎フローレ(セン6、父ピエロ、A・クルーズ厩舎)

前々走からモレイラ騎手とコンビを組んで2連勝。スランプのトンネルから脱出しました。昨春の4歳シリーズは1、4、1着。香港ダービーではヒュー・ボウマン騎手で6番手から抜け出して1番人気のワイククを1馬身4分の1差退ける完勝でした。その後は足踏み状態が続きましたが、2走前のササレディースパース(G3)では後方に位置して直線でスパート。エンジンのかかりが遅かったエグザルタント(2着)を並ぶ間もなくかわすと、前走の香港ジョッキークラブカップ(G2)では好スタートから3番手に控えて直線200メートルで抜け出て再びエグザルタント(2着)を倒しました。ここにはエイダン・オブライエン厩舎のマジカル、このコース得意で連覇のかかるウインブライトなどのビッグネームが出走しますが、手の合う鞍上と地元の利の後押しもあって好勝負は必至。前哨戦の結果を素直に信じて1票を投じたいと思います。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2020年12月11日現在。

今年こそ!ホットキングプローン
今年こそ!ホットキングプローン
復調してまんねん。フローレ
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