香港国際4レース、1番人気は本当に信頼できる?

香港ジョッキークラブも新型コロナウイルスに対しての基本的な考えは「慎重に慎重に」ですが、03年のSARS流行の洗礼を浴びて苦しんだ経験を生かして競馬は日々粛々と開催されています。

香港では秋以降、陽性者数が1日20人前後に抑えられていて対策が機能していましたが、ここへきて急に100人近くに跳ね上がっていることが気になります。重症者は極めて少ないようですが、2日からはカラオケ店やクラブ(踊る方の)、マージャン店、ゲームセンター、映画館、劇場、それに市街地に点在する場外発売所など人が集まる所。それに香港ディズニーランドの閉鎖が発表され、レストランは2名までの使用になっています。

香港国際競走に招待されている関係者(馬主、調教師、厩舎関係者、騎手)に関してはビザが発給されて「特例」で入国が許されるようですが、取材者の入境は認められておらず、情報は香港ジョッキークラブからの配信に頼るしかありません。

筆者も毎年赴いていた春の香港ダービーやセリに行けなくなって、今年香港に移籍してきた馬たちを直接見ることは出来ずにいます。ハンデはありますが、現地在住者の協力や、在宅で得られる情報を精査して4つの国際競走(香港ヴァーズの馬券発売はありませんが)に立ち向かうつもりです。

1週前の展望はそれぞれの競走の1番人気が予想される馬に絞って、これが信頼できる本命馬なのか否かを探りたいと思います。

▼香港カップ(G1、芝2000メートル)

アイルランドのA・オブライエン厩舎の牝馬エース、マジカル(牝5、父ガリレオ)が1番人気ですが、私は懐疑的な意見です。11月7日のBCターフ(1着タルナワから約1馬身差の3着)出走から母国に戻って再遠征。シーズン終盤の欧州馬は冬の訪れとともに皮下脂肪が増えて、同時に調子も下降気味になることが少なくなく、過大評価は禁物です。昨年の香港カップで2着したマジックワンドもA・オブライエン厩舎の馬でしたが、彼女はほぼ月イチペースで走ることが義務づけられていた特別な馬でした。馬券ではおさえ程度か、思い切って消してしまうことも「あり」だと思います。

▼香港ヴァーズ(G1、芝2400メートル)

1番人気は昨シーズンの香港年度代表馬で、このレースは一昨年優勝、昨年3着のエグザルタント(セン6、父テオフィロ)になります。日本で馬券発売がないので詳しい説明は省きますが、この馬についても「単勝」は危ないとみています。7頭立てなので複勝圏は確保すると思いますが・・・。

▼香港マイル(G1、芝1600メートル)

地元の新大将、ゴールデンシックスティ(セン5、父メダグリアドーロ)が人気を集めるでしょう。これについては同意見です。負ける可能性は少なそうです。逆転があるとすれば昨年の覇者アドマイヤマーズでしょうか。

▼香港スプリント(G1、芝1200メートル)

オーストラリアから香港に移籍して、その初戦が香港スプリントという異色のローテーションをとるクラシックレジェンド(セン5、父ノットアシングルダウト)が1番人気になりそうです。オーストラリアで最後のレースとなったジ・エベレスト(芝1200メートル)の勝ちっぷりは鮮やかでした。香港勢は昨年2着のホットキングブローンがトップ。2頭軸はこの2頭で良いのかもしれませんが、3着までに入る力を秘めるもう1頭が勝つ可能性も十分にあって、人気の偏りを考えると3連単ボックス買いをお勧めしたいレースです。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2020年12月4日現在。

ガヤガヤとなんかうるさいと思ったら(笑い)
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ブランド卵をセットでいただきました。エッGOOD!
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