BCターフはマジカルなど有力、マイルはカメコ人気

日本時間で土曜の深夜から日曜早朝にかけて行われるブリーダーズカップ(以下BC)。今年はケンタッキー州のキーンランド競馬場が舞台です。チャンピオンを決めるクラシックはもちろん、森厩舎の2頭ジャスパープリンス(スプリントに出走予定)、ピンシャン(ダートマイル補欠)の参戦など今年も注目レースが満載ですが、ここでは芝のターフとマイルについて展望したいと思います。

【ターフ】欧州馬の牙城。今年も3頭の実力馬が米国入りしました。

G1・7勝馬で一昨年のにエネイブルの2着した実績のあるマジカル(牡6、父ガリレオ、愛A・オブライエン厩舎)、G1パリ大賞を制したモーグル(牡3、父ガリレオ、愛A・オブライエン厩舎)、そして、牝馬限定G1ヴェルメイユ賞とオペラ賞を連勝中のタルナワ(牝4、父シャマーダル、愛D・ウェルド厩舎)です。

地元勢は2400メートルの芝G1を2連勝中のチャンネルメイカー(セン6、父イングリッシュチャネル、W・モット厩舎)、G3でしたが、前走の内容が良かったアークロウ(牡6、父アーチ、B・コックス厩舎)、それに昨年のターフでブリックスアンドモルタルに頭差2着に健闘し、今年は芝の重賞で5戦4勝のユナイテッド(セン5、父ジャイアンツコーズウェイ、R・マンデラ厩舎))などが迎え撃ちます。シーズン終盤も馬を緩めずに好調を持続して米国入りしたタルナワに妙味ありと見ていますが・・・。

★BCターフ(1、芝2400メートル、キーンランド=日本時間11月8日午前6時33分)馬番、馬名(父)、性齢、重量、騎手、オッズ

(1)アークロウ(アーチ)牡6 57 F・ジェルー6・0

(2)マジカル(ガリレオ)牡6 57 R・ムーア 3・5

(3)タルナワ(シャマーダル)牝4 56 C・スミヨン 7・0

(4)メダーイー(フランケル)牝4 56 J・ロザリオ 31・0

(5)ドニャー(テオフィロ)牝4 56 C・ルクーヴル 31・0

(6)ロードノース(ドバウィ)セン4 57 L・デットーリ 9・0

(7)ユナイテッド(シ゛ャイアンツコーズウェイ)セン5 57 F・プラ 9・0

(8)レッドキング(イングリッシュチャネル)牡6 57 U・リスポリ 21・0

(9)チャンネルメイカー(イングリッシュチャネル)セン6 57 M・フランコ 6・0

(10)モーグル(ガリレオ)牡3 55・5 P・ブドー5・0

【マイル】過去10年は欧州馬3勝、米国馬7勝。今年は欧州から向かうカメコ(牡3、父キトゥンズジョイ、A・ボールディング厩舎)を含む3頭が人気です。

カメコは今シーズン、G1英2000ギニーなど2勝。これが引退レースです。地元勢は10月のG1シャドウェルターフマイルSで目の覚める差し決りを決めたブラジル生まれのアグネスゴールド産駒アイバー(牡4、P・ロボ厩舎)、昨年の勝ち馬でC・ブラウン厩舎のユニ(牝6、父モアザンレディ)が両エースです。伏兵候補もシャドウェルターフマイルSで2着に追い込んだレイジングブル(牡5、父ダークエンジェル、C・ブラウン厩舎)、L・デットーリ騎手が配されたロペワイフェルナンデス(牡3、父ロペデヴェガ、A・オブライエン厩舎)など多士済々。先頃、種牡馬としての日本行きが報じられた愛2000ギニー馬シスキン(牡3、父ファーストディフェンス、愛G・ライオンズ厩舎)の走りに注目しています。

★BCマイル(G1、芝1600メートル、キーンランド=日本時間11月8日午前5時15分)馬番、馬名(父)、性齢、重量、騎手、オッズ

(1)サーカスマキシマス(ガリレオ)牡4 57 R・ムーア 13・0

(2)カメコ(キトゥンズジョイ)牡3 56 O・マーフィー 7・0

(3)ロペワイフェルナンデス(ロペデヴェガ)牡356 L・デットーリ 31・0

(4)シスキン(ファーストディフェンス)牡356 C・キーン 16・0

(5)デジタルエイジ(インヴィンシブルスピリット)牡457 J・カステリャーノ 9・0

(6)セーフヴォヤージュ(ファーストカンパニー)セン7 57 J・ハート 16・0

(7)カーサクリード(ジミークリード)牡457 J・アルバラード 21・0

(8)マーチトゥザアーチ(アーチ)セン557 T・ガファリオン 16・0

(9)ワンマスター 出走取り消し

(10)ハラデー(ウォーフロント)牡457 L・サエス 13・0

(11)アイバー(アグネスゴールド)牡457 J・タラモ 5・0

(12)ユニ(モアザンレディ)牝6 56 J・ロザリオ 6・0

(13)ファクターディス(ザファクター)牡5 57 F・ジェルー 9・0

(14)レイジングブル(ダークエンジェル)牡5 57 J・オルティス 9・0(15)オーダーオブオーストラリア(オーストラリア)牡3 56 C・スミヨン 31・0(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2020年11月6日現在。

南部杯アルクトス優勝のお祝いを頂戴する。すくっと立つ(笑い)
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京都に行ってきました。すくっと立つ!
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