凱旋門賞に向けてガイヤース、ラブなど熱戦が続く

欧州では凱旋門賞に向けて熱戦が続いています。

直線が1000メートルもあって英国で最も公平な競馬場として知られるヨーク競馬場では、夏好例の「イボア開催」が19日(水)から4日間にわたって行われました。

開催の目玉の1つで水曜に行われたインターナショナルS(G1、芝2070メートル)はウィリアム・ビュイック騎手の乗るガイヤース(牡5、父ドバウィ)が優勝しました。

アスペイターが取り消してわずか5頭立てになりましたが、それでもG1馬4頭の激突となりました。先手を奪ったガイヤースと、これを追いかけた馬たちの攻防は見応えがありました

今シーズンは2月のドバイミレニアムS(G3)から重賞4連勝で通算成績は12戦9勝。

インターナショナルSでも激しい気性をのぞかせながらの逃げでしたが、最後の左カーブを回る時もビュイック騎手が馬場状態の悪そうな内を避けて馬場の半ばを選択。馬も気分良く走ることが出来たようです。

3馬身遅れた2着にはオフをはさんでG1・3連勝中だったエイダン・オブライエン厩舎のマジカル(牝5、父ガリレオ)、エネイブルと同じジョン・ゴスデン厩舎で、こちらも3連勝で臨んだロードノース(牡4、父ドバウィ)は3着。英2000ギニー馬のカメコ(牡3、父キトゥンズジョイ)は4着に敗れました。

インターナショナルSの1つ前に行われたグレートヴォルティジュールS(G2、芝2400メートル)は単勝11倍の伏兵パイルドライヴァー(牡3、父ハーバーウオッチ)が優勝して、11着に終わった英ダービー(G1、芝2400メートル)からの巻き返しに成功しました。

英ダービー6着の後、7月のゴードンS(G3、芝2400メートル)に勝って1番人気にされたモーグル(牡3、父ガリレオ)は3着、ドバイシーマC、ヨークシャーオークスなどG1・3勝の名牝ダーレミの息子で昨年の英国タタソールズセールで480万ドル(約5億2800万円)の高額馬ダレイン(牡3、父ドバウィ)は勝ち馬から7馬身以上離れた5着。3戦目にして初黒星となりました。

勝ったパイルドライヴァーはこれで8戦4勝(2歳時に4戦2勝)。6月のキングエドワード7世S(G2、芝2400メートル)に勝って、英ダービーでも穴人気(16頭立て6番人気)になりましたが、最後方で見せ場なく11着に惨敗。6週間の間隔を空けて出走したここでは残り500メートルで10頭ほどが横一戦の追い比べを制して優勝。ゴールでは2着のハイランドチーフを3馬身半ちぎって力のあるところを見せつけました。次走に予定される9月12日の英セントレジャー(G1、芝2900メートル、ドンカスター)の有力候補に浮上したようです。

木曜に行われたヨークシャーオークス(G1、芝2400メートル)は戦前の予想通り、英牝馬2冠馬のラブ(牝3、父ガリレオ)のひとり舞台となりました。

馬場が悪い部分もあって、さすがに2着に9馬身差をつけてレコード勝ちした英オークス(G1)のようにはなりませんでしたが、直線馬なりで抜け出すと米国帰りのアルピニスタ(牝3、父フランケル)に5馬身差をつけて快勝、目標とする凱旋門賞に向けてまた1歩前進とみてよさそうです。

凱旋門賞の前売り人気はラブ(3・25倍)、エネイブル(3・75倍)、ガイヤース(7・0倍)の順。女王エネイブルは9月5日に英国のケンプトン競馬場で行われるオールウェザーの重賞、セプテンバーS(2400メートル)をたたいて本番に向かうことになっています。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2020年8月21日現在。

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