トラヴァーズS疫病で今年はケンタッキーDに向け重要な前哨戦に

例年ならば8月下旬に開催される“真夏のダービー”G1トラヴァーズSは、3冠日程の変更の影響を受けて、いつもより3週間早い8日にニューヨーク郊外のサラトガ競馬場、ダート2000メートルで行われます。

海外競馬に興味のあるみなさんなら、すでにご存じでしょうが、米国の3冠競走は5月第1土曜日のケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、チャーチルダウンズ)からスタートし、中1週で舞台を東部メリーランド州に移して2冠目のプリークネスS(G1、ダート1900メートル、ピムリコ)に続き、6月第1土曜のベルモントS(G1、ダート2400メートル、ベルモントパーク)で幕を閉じます

5週のうちに畳みかけるように行われる3冠ですが、3冠に駒を進める馬の多くはケンタッキーダービーの前に、各地区の前哨戦となるG1サンタアニタダービー(西地区)、G1ウッドメモリアルS(東地区)、G1フロリダダービー(フロリダ地区)、G2ブルーグラスS(地元ケンタッキー地区)のどれかを使っているので、そこから起算すると(3冠すべてに参戦する馬は)ほぼ2カ月の間にG1級のレースを4連戦するタフさが求められます。

米国の競馬番組の仕組みは単純でケンタッキーダービーの前に2000m(あるいは2000メートル超)のレースが組まれることはありません。出走馬のすべてが初距離の2000メートルでぶつかるからケンタッキーダービーが面白い(!)ということです。

しかし、今年は疫病によって3冠日程も変更が余儀なくされてしまいました。

「3冠+1」のスケジュールは6月20日のベルモントS(オリジナルの2400メートルから1800メートルに短縮、ティズザローが優勝)、8月8日のトラヴァーズS、9月5日のケンタッキーダービー、そして10月3日のプリークネスSという順番となり、プリークネスSからケンタッキー州のキーンランド競馬場を舞台にするブリーダーズカップデー(11月6日、7日)との間隔も中4週に縮まっています。

ケンタッキーダービーに向けて最も重要な前哨戦という位置づけになった土曜のトラヴァーズSには8頭が出走します。

1番人気はベルモントSを制して王道を行くティズザロー(牡3、父コンスティチューション、M・フランコ騎手、B・タグ厩舎)。前売り単勝オッズは2倍です。単勝3・5倍で、これを追うのはG3ロスアラミトスダービー(ロスアラミトス、ダート1800メートル)まで2戦2勝のアンクルチャック(牡3、父アンクルモー、L・サエズ騎手、B・バファート厩舎)。ベルモントSでティズザローの3着したマックスプレイヤー(牡3、父オナーコード、J・ロザリオ騎手、L・ライス厩舎)と7月16日のG3ピーターパンS(サラトガ、ダート1800メートル)で重賞初制覇を飾ったカントリーグラマー(米産、牡3、父トーナリスト、I・オルティスJr.騎手、C・ブラウン厩舎)がともに7倍で並んでいます。

ティズザローが、ここを無事に通過すればケンタッキーダービーの優勝確率はグンと高くなりますが、もし、これを破る馬が現れたならケンタッキーダービー戦線はにわかに、混沌(こんとん)としてきます。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2020年8月7日現在。

東京2020のポロシャツです。ボランティアの人みたい(笑い)
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キーボード替えました。圧を3段階で変えられるAPC搭載(おーっ)
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