オーセンティックら3頭人気/ケンタッキーダービー

どこもかしこもコロナウイルスのニュースで気がめいっちゃいますね。競馬をやっている世界の国々も対応に迫られていますが、米国では3冠競走が、秋に順延されることが決まりました。

例年だとケンタッキーダービーは5月の第1土曜日に行われ、中1週で東部のピムリコ競馬場へ移動してプリークネスS、そこから中2週でベルモントSというスケジュールですが、今年に限っては9月5日にケンタッキーダービーが行われ、同19日土曜にプリークネスS、まだ正式決定ではありませんが、10月10日にベルモントSが行われて3冠終了ということになりそうです。

今年のブリーダーズカップは11月の6日、7日の両日、ケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で開催されることになっています。

仮にベルモントSが秋にずれ込んだ場合、ニューヨークで2400メートルのベルモントSを走ってから中3週でケンタッキーに戻って最強馬決定戦に臨むスケジュールになります。

米国ではケンタッキーダービーの前売りを行っていますが、今月6日に締め切られた第3回の前売りでの上位人気(1番人気のその他の馬は除く)は、西海岸で3戦全勝のオーセンティック(牡3、ボブ・バファート厩舎、父イントゥミスチーフ)、2歳G1のシャンペンSなど4戦3勝のティズザロー(牡3、バークレー・タグ厩舎、父コンスティチューション)、そして、今年1月のデビューから3連勝中のナダル(牡3、ボブ・バファート厩舎、父ブレイム)の3頭が頭ひとつ抜けた人気となっています。

オーセンティックの父イントゥミスチーフは昨年の米チャンピオンサイアー。血統はその父ハーランズホリデーからストームキャットにさかのぼります。産駒は短距離馬からマイラーが多いのですが、イントゥミスチーフの兄弟にはチャンピオン牝馬で中距離をこなしたビホルダーがいて、ある程度の距離は我慢してくれそうです。

ティズザローの父コンスティチューションはタピット産駒で、現役時はフロリダダービー、ドンハンデなど1800メートルのG1に勝っています。

ナダルの父のブレイムはオールウエザーで行われた2010年のBCクラシックの優勝馬。シンボリクリスエスなどと同じロベルト系で、米国では芝向きと見られる血統です。

人気の一角を占めるティズザローは28日のフロリダダービー(G1、ダート1800メートル、ガルフストリームパーク)に出走を予定しており、この結果次第で上位人気が変動する可能性もあります。

日程の変更によって日本で2戦2勝のカフェファラオやサウジアラビアのダービー(サンバサウジダービーC)を逃げ切ったフルフラットなどケンタッキーダービーを視野に入れていた馬たちの動向からも目が離せなくなっています。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2020年3月26日現在。

東京五輪に向けて千駄ヶ谷駅もひっそりとリニューアルしたのに・・・
東京五輪に向けて千駄ヶ谷駅もひっそりとリニューアルしたのに・・・
神社も予防策。心の中で唱えてくださいって。
神社も予防策。心の中で唱えてくださいって。