日本馬多数参戦 日本とサウジ動物検疫協定が追い風に

2月29日にサウジアラビア王国のキングアブドゥラジズ競馬場で行われるサウジC(G1、ダート1800メートル)及び、そのアンダーカードとなる5競走(芝2100メートルのネオムターフC、ダート1600メートルのザサウジダービー、芝1351メートルのザ1351ターフスプリント、ダート1200メートルのリヤドダートスプリント、芝3000メートルのザレッドシーターフハンデキャップ)の予備登録馬が14日に発表になりました。

賞金総額2000万ドル(約22億円)、優勝賞金1000万ドル(約11億円)のサウジCには16カ国から143頭がエントリー。そのうちG1勝ち馬は32頭です。この中には英国のニューマーケットを拠点にするディアドラが含まれていますが、サウジCは登録のみで本線はネオムターフCとみられています。

サウジCには米国のトップ牝馬のミッドナイトビズー、幻のケンタッキーダービー馬マキシマムセキュリティ、G1ホイットニーS優勝のマッキンジーらが登録。日本からはクリソベリル、ゴールドドリーム、ケイティブレイブ、モズアスコット(ザ1351ターフスプリントにも登録)などのG1勝ち馬の他、コパノキッキング(リヤドダートスプリントにも登録)、オンザロックス(ザ1351ターフスプリントにも登録)、ヨシオ(ネオムターフCにも登録)がエントリーを済ませました。

ディアドラが出走予定のネオムターフCにはオークス馬のラヴズオンリーユーや、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎のマジックワンドとアンソニーヴァンダイク、一昨年のドバイターフの覇者で1月のG2シングスピールSで復活をアピールしたドバイのベンバトル(サウジCにも登録)などがエントリー。その他の日本馬では重賞勝ち馬のドレッドノータス、ギベオン、サトノガーネット(ザレッドシーターフハンデキャップにも登録)、ステイフーリッシュ、トリオンフに加えてアドマイヤジャスタ、セントウル(ザレッドシーターフハンデキャップにも登録)、ハナズレジェンド(ザレッドシーターフハンデキャップにも登録)、ホウオウドリーム(ザレッドシーターフハンデキャップにも登録)、ジェシー、ケンホファヴァルト(ザレッドシーターフハンデキャップにも登録)、レイホーロマンス(ザレッドシーターフハンデキャップにも登録)、タイセイトレイル(ザレッドシーターフハンデキャップにも登録)、トリオンフ、ヨシオの名前も見られます。

芝3000メートルのザレッドシーターフハンデキャップにはエイダン・オブライエン厩舎のキューガーデンズ、一昨年のG1メルボルンCの覇者クロスカウンター、昨年のメルボルンCで2着したプリンスオブアランが登録。ネオムターフCとの重複登録馬の他にはメルボルンCに遠征したチェスナットコートがエントリーしてます。

日本とサウジアラビアの間では動物検疫協定が結ばれていませんでしたが、15日の夜になって農水省から家畜衛生条件の締結が発表されました。安倍首相の中東訪問から時を置かずしての締結は「外圧」もあったのではと推測されます。これでサウジアラビアから直接帰ってくることも可能になり、遠征する日本馬は香港経由でサウジアラビアへ入国後、UAEに移動して3月28日のドバイのレースを走ってから帰国する馬も出てきそうです。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2020年1月17日現在。

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