サクソンウォリアーなど出走 今週は注目レース多数

先週の土曜(8日)に行われたセプテンバーS(G3、オールウエザー2400メートル=ケンプトン)に勝って、昨年の凱旋門賞以来の復帰戦を無事に飾ったエネイブルの株が回復しました。

余談ですが、このレースは4頭立てながら2頭ははるか格下の馬。実質はクリスタルオーシャンとの2頭立てで、この2頭の馬連がいくらつくのかと思っていましたが、終わってみれば1・3倍という「好配当」でした。この馬券を買った人はレースを楽しめて食事代程度は持って帰れた(?)のですから幸せでしたね。

これで当日の1番人気はエネイブルでしょうが、気になるのは凱旋門賞当日の馬場状態。長期予報では10月の第1週は天候が崩れるとのこと。凱旋門賞の前日の降水確率は60%を超えています。パリは街路樹のプラタナスが色づくころになるとグンと冷え込んで雨が多くなります。

今年のG1競走は比較的天候に恵まれた日に行われていたので、もし馬場が悪くなった時は馬券作戦の修正が必要になりそうです。3歳牝馬代表となっているシーオブクラスや、愛チャンピオンSで1番人気のロアリングライオンなどは良馬場希望。エネイブルは昨年、重馬場で完勝しているので雨は歓迎のクチ。同厩舎のクラックスマンも雨で馬場が柔らかくなるようなら同門対決に臨むようです。馬場が悪くなって追い風になるのはわがクリンチャーも同じですね。

今週末は注目レースがめじろ押しです。土曜にはアイルランドでロアリングライオン、サクソンウォリアー、スタディオブマンという欧州3歳牡馬のトップスターが激突する愛チャンピオンS(G1、芝2000メートル=レパーズタウン、)があり、日曜はパリロンシャン競馬場で注目の凱旋門賞に向けた3つの前哨戦ヴェルメイユ賞(G1)、クリンチャーが出走するフォワ賞(G2)、ニエル賞(G2)(距離はいずれも芝2400メートル)と、ジェニアルのフランス2戦目となるパン賞(G3、芝1400メートル)も行われます。

土曜には日本の菊花賞にあたる英セントレジャー(G1、芝2900メートル=ドンカスター)、日曜は愛セントレジャー(G1、芝2800メートル、16日=カラ)も開催されます。

英愛のセントレジャーは名前は同じですが、英国のそれは3歳限定のクラシックレース。英2000ギニー、英ダービーと合わせて3冠競走とされているのに対して、アイルランドの方は1983年から古馬にも開放されたため、“クラシック”ではありません(同様の理由でフランスも“3冠”は消滅しています)。

現在の愛セントレジャーは同国の長距離王決定戦という位置づけで、最近ではオーストラリアで行われるメルボルンカップ(G1、芝3200メートル=フレミントン)を目指す馬たちの壮行レースとしての性格も備えています。

気になるレースはこれだけではありません。オーストラリアでは土曜に最強馬ウィンクスが、27連勝と3連覇を懸けてジョージメインS(G1、芝1600メートル=ロイヤルランドウィック)に出走してきます。よもや負けることはないでしょうが・・・。

週末の注目レースについて筆者の特注馬を挙げておきます。

★愛チャンピオンS

サクソンウォリアーはデビューから4連勝後、4、3、2、4着と4連敗。英ダービー4着、愛ダービー3着のレースぶりを見るとアップダウンの激しい2400メートル戦は不向きなのかもしれません。強敵のそろったここで巻き返せば、凱旋門賞に望みが出てきます。思い切って後方から追込む競馬を見てみたい。

★ヴェルメイユ賞

ザルカミヤはフランケル産駒で、母は不敗で凱旋門賞を制したザルカヴァという規格外のお嬢様。4戦2勝で重賞はまだ勝っていませんが、ここを勝って本番に駒を進めてほしい一頭です。

★フォワ賞

ヴァルトガイストは昨年の仏ダービー2着馬。今年はG3エドヴィル賞、G2シャンティイ大賞、そしてG1サンクルー大賞も鼻差ながらものにして好調をアピールしています。クリンチャーがマークするのはこの馬でしょう。

★ニエル賞

ブランドランドはゴドルフィンの秘密兵器。昨年のデビュー戦と今年8月の準重賞に勝って2戦2勝。父ドバウィ、母の父ハリケーンランで伸びしろがありそうです。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2018年9月7日現在のもの

愛チャンピオンSから凱旋門賞前哨戦というハードスケジュールに旅立つTISの三原くん。
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秋の味覚キターッ!ビールと納豆もつけちゃいました(笑)
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