はやフランスで勝利・・・ディープ産駒の新種牡馬が23年世界のクラシック席巻!?

こんにちは。先週の皐月賞は、予想していた通りの素晴らしい戦いになりました。結果的に1着と2着の父はどちらも新種牡馬で、とても興味深く感じました。勝利したジオグリフはドレフォン産駒、2着のイクイノックスはキタサンブラック産駒で、どちらもディープインパクト産駒の種牡馬ではありませんでした。この結果が今後、生産界にどのような影響を与えるのか楽しみです。

今年デビューする世代の新種牡馬では、ディープインパクト産駒のリアルスティールとサトノダイヤモンドが特に注目を集めそうです。2頭とも世界的な良血馬なので、この血統がどのように産駒に伝わるのか興味深いと感じます。ディープインパクト系以外では、マインドユアビスケッツがドレフォンと同じようなタイプの種牡馬だと思います。産駒の適距離がどれぐらいなのか、焦点になりそうです。

個人的にはベストウォーリアとタリスマニックにも注目をしています。ベストウォーリアは、血統的にダートを主戦場にスピードで他馬を圧倒すると思いますし、中には芝でもいい競馬をする産駒が出てくるのではないかと思います。タリスマニックは、BCターフを勝利しスピードと器用さを兼ね備えた馬。血統的に函館、札幌などの洋芝で活躍馬が出るのではと思います。ただ最終的にはダート馬を多く出す予感がします。顔に特徴がありかわいいので、人気馬が多く生まれるかもしれません(笑い)。

フランスではディープインパクト産駒のサクソンウォリアーの子が勝利したニュースがありましたが、今後はヨーロッパ全土で日本にゆかりのある名馬が数多く出てくる予感がします。ディープインパクト系の産駒は、全体的に力強い馬体の持ち主が多いので、その点も評価を高めるのではと思います。来年の世界のクラシック戦線が、ディープインパクト産駒に席巻されている事も夢ではないかもしれません。

(レースホースコーディネーター)

4月17日、皐月賞 直線抜け出したイクイノックス(左)を、ゴール前捕らえたジオグリフが皐月賞を制した
4月17日、皐月賞 直線抜け出したイクイノックス(左)を、ゴール前捕らえたジオグリフが皐月賞を制した
サクソンウォリアー(18年6月)
サクソンウォリアー(18年6月)