疑問が解決しました!ドバイ開催の競走馬はどうやって集められるのか?

こんにちは。先週は世界各地のスポーツ界で、世界初の偉業達成が3件も達成されました。

例えば、ゴルフでは松山選手が日本人初、そしてアジア人初のマスターズ優勝を成し遂げ、世界で称賛されました。

競馬界では、女性障害騎手のレイチェル・ブラックモア騎手が、世界最高峰の障害レースであるグランドナショナルを制覇。日本では白毛のソダシがクラシックレースである桜花賞制覇。世界中がコロナ禍の影響で通常の練習や移動などが出来ない中で達成された記録は、多くの人に勇気と喜びを与え、改めてスポーツが与える影響力の大きさを実感しました。私達も彼らからの勇気を胸にコロナ禍に負けず、日々頑張って前進し、通常の生活に戻れる日のために努力するのみです。

話は変わりまして、私が常に疑問に思っていたことが解決してくれることがありました。「ドバイで通常開催される競走馬は一体どのようにして集められているのか?」ということに対してです。

4月9日から11日まで、メイダン競馬場で競走馬セールというセリが行われました。9日、10日はドバイを率いるマクトゥーム一族が世界各地で所有する持ち馬を上場し、11日はゴドルフィン所属の馬が限定で上場されていました。9日と10日の馬には制約はないそうですが、ゴドルフィン限定馬は購入後2年間はドバイのみでしか競馬が出来ない条件となっています。

ゴドルフィン限定の上場馬の中には2019年度フランス最優秀スプリンターに選出されたブルーポイントの兄弟やラムタラの近親、ヴィクトワールピサの近親、多数のドバウィ産駒など良血馬がめじろ押しでした。

では、なぜこれほどの良血馬が上場されるかというと、身体的に問題を抱える馬ばかりで、その点も公表された上で取引されていました。金額も日本円で約100万円~約1500万円で取引され、血統の流出を避けるためにセン馬しか上場されていませんでした。購入された馬は次回のドバイ開催が開始される10月まで休養やトレーニングが行われ、来シーズンに備える事になります。

このような素晴らしいセリが行われていることで、今後もドバイ競馬が継続的に発展していくと確信できました。今回見学した馬の中で、来年のドバイワールドカップナイトに出走してくるような馬がいたらうれしいです。(レースホースコーディネーター)

9~11日にドバイのメイダン競馬場で行われた競走馬セールの様子
9~11日にドバイのメイダン競馬場で行われた競走馬セールの様子
セリには良血馬がめじろ押しでした
セリには良血馬がめじろ押しでした
ドバイのセリのカタログ
ドバイのセリのカタログ