中山記念をドバイワールドカップ前哨戦として注目

こんにちは。先週は、普段のG1レースとは一味違った盛り上がりがあり、改めて藤田菜七子騎手の人気を認識させて頂きました。

今後もさらに騎乗技術を向上させ、彼女のG1参戦が当たり前のようになってほしいと思います。私も元騎手だった経験から、今回の経験は必ず彼女の今後の騎手人生を飛躍させるものになると思うので、今後の活躍に期待したいです。

話は変わりまして、今週からはまた中山開催に移り、日曜日にはG2中山記念が行われます。例年、素晴らしいメンバーがそろうこのレースですが、近年は世界的にも注目すべき前哨戦になっているのではないかと感じています。

過去の中山記念勝ち馬を振り返ると、2011年には、ヴィクトワールピサがこのレースで勝利を収めたあと、ドバイワールドカップを制しました。他にも、ジャスタウェイはドバイターフ、ネオリアリズムは香港QE2を勝利しています。また、勝つことができなかった馬でも、リアルスティールは3着に好走した後ドバイターフを勝利しており、この結果だけ見ても本当にすごい前哨戦だと感じます。

今年はスワーヴリチャードやディアドラ、さらにはオーストラリアのオータムカーニバルに登録しているウインブライトが出走予定です。中山記念がなぜここまですごい前哨戦になっているのか? という点については、距離が1800mでさまざまな海外レースにつながりやすいことと、どこの国に行くにもちょうどいい日程が組めることが理由になっているのではないかと思います。そしてもう1点、例年多頭数にならないことで、超ハイペースになりにくくけがのリスクが少ない事も海外遠征の前哨戦として好まれる要因だと私は感じています。

皆様、3月30日のドバイワールドカップデーで馬券を当てるためにも、ぜひ注目して中山記念を観戦して下さい。私は、香港遠征で一緒の厩舎だった、ディアドラちゃんを応援したいと思います(笑い)。

(レースホースコーディネーター)

東京9R、パドックでオーナーの小林氏と笑顔で話す藤田騎手(撮影・丹羽敏通)
東京9R、パドックでオーナーの小林氏と笑顔で話す藤田騎手(撮影・丹羽敏通)
東京11R、初のG1騎乗で5着でゴールしたコパノキッキングと藤田騎手(撮影・丹羽敏通)
東京11R、初のG1騎乗で5着でゴールしたコパノキッキングと藤田騎手(撮影・丹羽敏通)