若者の吸収力の早さを実感した武藤騎手の海外初騎乗

こんにちは。先週は武藤騎手の海外初騎乗について触れましたが、今回もう少し詳しくお話ししたいと思います。

私はこれまで坂井瑠星騎手の海外騎乗をサポートさせていただきました。今回武藤騎手が騎乗したのはオーストラリアではなく、米国東海岸エリアでした。世界では若い騎手の台頭が目立ち、ヨーロッパでは昨年来日し皆様にとってもなじみのあるオイシン・マーフィー騎手、オセアニア地区では日本で衝撃的な活躍をしたダミアン・レーン騎手など若い外国人騎手の存在感が強くなっています。

一方、日本ではなかなか彼らに匹敵する存在が出てきませんが、坂井騎手や武藤騎手のように海外に行き、多くの経験をすることで大きな刺激になると思います。

武藤騎手は米国到着翌日からジョディー(牝3、戸田)のレース当日まで、私が個人的に親交のあるモット厩舎の調教を毎朝手伝っていました。最初は私の通訳を介してコミュニケーションをとっていましたが、武藤騎手は2日間もすれば調教の流れも理解し、自らスムーズに調教をこなしており、若者の吸収力の早さを大いに実感しました(笑い)。毎日調教に参加したことで、日本と米国の調教の違いなどさまざまな経験を得られたのではないかと思います。

また、競馬場のジョッキールーム内で北米トップ騎手と交流できたことは、武藤騎手にとって非常にいい刺激になっていると思います。特に、体の筋力のつけ方についてなどは、今後の参考になったのではないでしょうか。個人的には久しぶりの米国のジョッキールームで、ラテン系出身の騎手の陽気さを懐かしく感じました(笑い)。

今後も海外で日本の若い騎手のサポートが出来たらうれしいですし、その経験をへて彼らが世界的に有名な騎手になってくれたらと願うばかりです。日本人騎手も海外のトップ騎手に引けを取らないと、いつか証明して欲しいと思います。(レースホースコーディネーター)

レース前のロザリオ騎手(右)と武藤騎手。ベルモントパーク競馬場で
レース前のロザリオ騎手(右)と武藤騎手。ベルモントパーク競馬場で
日本にはないゲートボーイ付きのゲート練習風景
日本にはないゲートボーイ付きのゲート練習風景
米国での調教の様子
米国での調教の様子