レーン騎手凄さは位置取り、テン乗り不安吹き飛ばす

こんにちは。今週は、いよいよ2016年度生まれのサラブレッドの頂点を決める日本ダービーが26日に東京競馬場で行われます。

その中で人気を集めるなるの何といっても皐月賞馬のサートゥルナーリアです。主戦のルメール騎手が騎乗停止になり、新たに騎乗する事になったのはレーン騎手。オーストラリアのヴィクトリア地区で活躍する若手の注目株であり、短期免許取得1年目で1週目から重賞レースを勝ち、また、G1のヴィクトリアマイルも勝った、今最も勢いに乗っている騎手です。

過去、日本ダービーではテン乗りでの勝利が65年ほど無く、また、短期免許取得1年目の外国人騎手での勝利はありません。

過去のデータを見ると不安材料しかありませんが、私が過去に日本馬とメルボルン遠征をした経験や坂井瑠星騎手のオーストラリア修行のサポートをさせて頂いた事で、私なりに感じるレーン騎手のすごさをお話ししたいと思います。

まず、レーン騎手が主戦場としているヴィククトリア地区の中のメルボルンエリアは、世界一の騎手激戦区であり、その地区でトップ5に入れる騎手は、世界のどこに出ても活躍出来る技術があると思います。このエリアの中の若手NO・1がレーン騎手なので、日本で今のような活躍は必然だったと私は感じます。

では、レーン騎手の何がすごいか。私は、レースの中でのポジショニングを一番に挙げたいと思います。オーストラリア競馬は、馬と馬の間がタイトであり、レースの中でも距離ロスをどれだけ少なくし、経済コースで走らせる事が出来るのかが大事。日本のように馬を大外に出す事はあまりしません。また、調教師やオーナーからの作戦指示が細かいので、その意見を尊重しながら自分なりの乗り方をするためには、スタートからある程度いいポジションを取る事が非常に大事になってきます。日本のスピード競馬には対応しやすいと思います。他にも、世界トップクラスの裁決の厳しさの中で騎乗している事で、どのレースもクリーンな騎乗が可能。日本競馬への対応がスムーズに行く事が出来たと思います。

日本ダービーには、さまざまなジンクスがあり、またダービー制覇はどのホースマンにとっても夢であるので、ぜひレーン騎手が、さまざまな不安材料を越えて、日本競馬に新たな歴史をつくって欲しいと思います。また、日本人騎手達には、日本人騎手の意地を見せて欲しいと思います。

皆様もぜひ、東京競馬場で生ダービーを楽しんで頂きたいです(笑い)。(レースホースコーディネーター)

レーン騎手を背にCウッドで追い切るサートゥルナーリア(右)(2019年5月15日撮影)
レーン騎手を背にCウッドで追い切るサートゥルナーリア(右)(2019年5月15日撮影)
サートゥルナーリアの追い切りで栗東トレセンに駆けつけたレーン騎手(2019年5月15日撮影)
サートゥルナーリアの追い切りで栗東トレセンに駆けつけたレーン騎手(2019年5月15日撮影)