超速アレス 2ハロン22秒0/高松宮記念

 今年の高松宮記念は混戦ムードだ。連勝中のダノンスマッシュ、モズスーパーフレアが人気だが、こういう時は前走着順より内容重視でいきたい。水島晴之記者が分析する「G1前哨戦その一瞬」は、シルクロードS5着で脚を計ったアレスバローズ(牡7、角田)に注目した。

中京コースと相性がいいアレスバローズの大駆けに期待だ
中京コースと相性がいいアレスバローズの大駆けに期待だ

大外まくりのすごい脚!! アレス

<シルクロードS>◇1月27日=京都◇G3◇芝1200メートル◇4歳上◇出走18頭◇

シルクロードSラップタイム
シルクロードSラップタイム

 シルクロードSはセイウンコウセイが、前半33秒3のハイペースで飛ばした。2番手以降は少し離れて追走したが、その先頭にいたラブカンプーが4角手前で早々に後退。後続の馬群は渋滞にはまったようにひとかたまり。この流れを17番枠から出たアレスバローズは集団の5、6頭分外を回って早めに動いた。自身の上がり3ハロン34秒3は全体の5位タイだが、数字に表れない部分で、実はすごい脚を使っている。

 大外まくりで先頭に立ったのが残り200メートル地点。そこから0秒4後れの5着だから、レースの最終ラップ11秒9から計算して、アレスバローズは12秒3を要した。ゴール手前で4頭にかわされた印象は良くないが、その前の2ハロンはというと―。

34秒3ー12秒3=22秒0。

 1ハロン平均11秒0の高速ラップで駆け抜けたことになる。しかも、コーナーで馬群の大外を進出したことを考えれば、かなり速い。もし、内ラチ沿いを走っていたら10秒台中盤が出ていただろう。馬混みで脚がたまったダノンスマッシュ、直線まで追い出しを我慢して外から差し込んだ2着エスティタート、3着ティーハーフより、明らかに厳しい競馬をしている。

 自らアクションを起こして、ゴール100メートル手前まで粘った内容は高く評価していい。57・5キロ、外枠という足かせもあった。川田騎手は「斤量、枠順とか厳しい条件の中、よく頑張ってくれました」と話した。中京の長い直線なら、仕掛けを待つ余裕も生まれる。前哨戦は止まったが、本番へ向けてきっちり脚は計れた。昨夏のCBC賞を1分7秒0の好時計で制した相性のいいコースなら、大駆けの可能性は十分にある。

位置取りが鍵 ドンキ

<阪急杯>◇2月24日=阪神◇G3◇芝1400メートル◇4歳上◇出走18頭◇

 スマートオーディンの2着に敗れたレッツゴードンキは、3番手の内でうまく流れに乗った。直線も最内をさばいて伸びる完璧な内容。勝った馬が強かったとしか言いようがない。ただ、前半3ハロン34秒4という比較的楽な流れで追走に余裕があった。今回は同32~33秒台のハイペース必至。スプリンターズSを見ても以前ほど行けなくなっており、今回も位置取りが鍵になる。

 3着ロジクライはスタート直後に他馬と接触。1列後ろになったのが痛い。直線は抜け出すスペースがなかった。初の1200メートルだが、折り合いを考えると案外吉と出るかもしれない。7着ミスターメロディは外枠が響いた。直線で接触したのも伸びを欠いた一因。巻き返しの余地はある。

踏ん張り利く スーパーフレア

<オーシャンS>◇3月2日=中山◇G3◇芝1200メートル◇4歳上◇出走16頭

 モズスーパーフレアが、スピードの違いを見せた。前半32秒3で飛ばして、後半も34秒8でまとめられたら、後続はお手上げだ。一本調子ではなく、道中で息が入るので踏ん張りも利く。問題は同じラップでもG1だと後続のプレッシャーがきつい点だ。実績のない左回り、直線の長い中京でリズムを崩さなければいいが。

 2着ナックビーナスは勝ち馬をマークして進んだが届かず。ここ2戦は速さ負けしている印象。少し時計のかかる馬場になった方がいい。4着ペイシャフェリシタは位置取りの差。ただ本来はためた方が切れる馬で、この競馬が中京替わりで生きれば一発がある。