28日(水曜)に行われるホープフルS(G1、芝2000メートル、中山)は来年のクラシックを占う一戦だ。2勝馬が多く参戦し、史上最高のハイレベルなメンバーとうわさされている今年、主役はもちろん、東京スポーツ杯2歳S覇者ガストリック(牡、上原)だ。無傷の3連勝でG1初制覇なるか。

登竜門を制したガストリックの実力は本物だろう。昨年のイクイノックスは参戦しなかったものの、18年ニシノデイジーが3着、19年コントレイル、20年ダノンザキッドが勝利しており、「東スポ杯2歳S制覇=ホープフルS好勝負」。勝った2頭と同じ2戦2勝の東スポ杯2歳S覇者であり、コントレイルと同じノースヒルズグループ(名義は前田幸治代表)の所有馬で、期待は高まるばかりだ。

新馬戦は東京で大外一気の差し切りを決め、前走は内で脚をため、ゴール前は追い比べで外の2頭をねじ伏せた。鞍上の三浦騎手はレース後、「非常にいい背中をしていて、まだ緩さがあって、頼りない部分はあるんですけれども、スピードに乗ったときの沈み方は、『なかなかこういう馬はいないな』という感触を受けていました」と素質を絶賛。「馬群の中でいいペースで間を割って、次の大きい舞台につながるいいレースができたと思います」と次戦を見据えて答えた。

中間の調整は7日、14日と三浦騎手を背にウッドで追い切り、さらなる上昇をうかがわせる内容。1週前追い切りを終え、上原博師は「いい動きで余裕もあったし、いいフットワークでしたね。右回りで調教もやっているし、距離も折り合いがつくので問題はない」と手応えを語った。2勝馬が9頭登録し、1勝馬にも将来性豊かな馬が顔をそろえた今年最後のJRA・G1。勝てば、ハッキリと来年のクラシックが見えてくる。【木南友輔】

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