<サウジアラビアRC>◇8日=東京◇G3◇芝1600メートル◇2歳◇出走9頭

2番人気ドルチェモア(牡、須貝)がゴール前で差し切り、デビューから連勝で重賞初勝利を飾った。

大逃げを打ったグラニットを、測ったように余裕を持って差し切った。勝ち時計は1分33秒4。後のG1馬を輩出した出世レースを制覇。2歳の頂点に向けて、大きな1勝を手にした。

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府中の直線で観客がざわついた。すいすいと逃走するグラニットが残り400メートル付近で10馬身ほどのリードを残していた。それを見ていた2番手ドルチェモアは慌てることなく、1完歩ずつ追い詰める。そしてゴール手前では1馬身1/4差で差し切った。「この馬の力を信じていました。リードはありましたが、届くだろうと思っていた」と横山和騎手。鞍上の信頼に相棒が応えた。

6年続けて新馬勝ちからの連勝だ。ドルチェモアと同じく2戦2勝でサウジアラビアRCを勝った17年ダノンプレミアム、18年グランアレグリア、19年サリオスが、その後G1馬に上り詰めた。出世レースを制し、名馬への道へ歩を進めた。鞍上は「これから先も順調にいってくれれば」と期待を込め、須貝師は「自己表現が激しくて、2歳独特のお子ちゃま感がある(笑い)。けど今日は強い内容。思った以上に強かった」と課題を挙げながらも高評価を下した。

順調なら朝日杯FS(G1、芝1600メートル、12月18日=阪神)に向かって調整される。桜花賞馬アユサンを母に持つ良血が、世代のトップ争いで1歩リードした。【舟元祐二】

◆ドルチェモア ▽父 ルーラーシップ▽母 アユサン(ディープインパクト)▽牡2▽馬主 (株)スリーエイチレーシング▽調教師 須貝尚介(栗東)▽生産者 下河辺牧場(北海道日高町)▽戦績 2戦2勝▽総収得賞金 4032万2000円▽馬名の由来 甘い(伊)+もっと

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