親子鷹に注目だ。土曜札幌のコスモス賞(2歳オープン、芝1800メートル、13日)に出走するモリアーナ(牝、父エピファネイア)は、管理するのが武藤善則調教師(55)で、鞍上は息子・武藤雅騎手(24)の親子タッグ。

6月の東京開幕週の新馬戦を好内容で完勝した。1ハロンの距離延長をクリアして、北の大地でデビュー2連勝を目指す。

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全休日明けの9日火曜。雨上がりの札幌競馬場に1頭の牝馬が現れた。モリアーナだ。武藤師が管理し、手綱を取るのが武藤騎手の親子鷹。6月5日の東京新馬戦を3馬身差で完勝した好素材は、無傷の2連勝へ態勢を整えている。この日は1週前追い切りにも騎乗した武藤騎手を背に馬場入りし、軽めの調整を行った。鞍上は「順調です。先週もいい動きでしたし、今日も落ち着いていました。滞在効果も出ていますね」と好感触を抱いている。

芝1600メートルの新馬戦は圧倒的な内容だった。牝馬限定戦とはいえ、好位の直後に位置して馬群の中。手応え十分に直線を迎えると、上がり3ハロン33秒0と非凡な瞬発力を見せた。今回は初めて牡馬と対戦するが、武藤騎手は「完成度の高い馬。馬力タイプなので洋芝は合うと思いますし、課題は1800メートルでの折り合いだけ」と前を向く。

前走より1ハロン長い1800メートルを克服して勝てば、賞金加算に成功して今後のローテで優位に立つ。武藤師は「胸前、腰つきの肉付きがよくなってきたしね。来春には芝のマイルにこだわっていきたい」と明かす。素質を見込んで出走する札幌での一戦。武藤親子鷹の期待を胸に、モリアーナが連勝街道を走り始める。【舟元祐二】

◆武藤親子鷹の成績 JRAでは407戦し20勝を挙げている。これは武藤騎手が所属する水野厩舎でマークした23勝に次ぐ2位。JRA以外では19年に関東オークス(Jpn2)をラインカリーナで勝ち、父の管理馬で息子が重賞初制覇。また同年にアイオライトで2歳未勝利→2歳1勝クラスを連勝し、全日本2歳優駿に駒を進めて2着に好走した。

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