函館にも新種牡馬旋風が吹く? 9日函館の新馬戦(芝1200メートル)でヤマカツエース産駒のエースオブスペーズ(牡、池添兼)がデビューを迎える。父は来年2月で定年となる池添兼雄師(69)の管理馬として、重賞を5勝。同馬を知り尽くす師が丹念な仕上げを施し、レースへ送り込む。

ヤマカツエースの子どもが競馬を走る。池添兼師はやんちゃな孫を送り出すような感覚でいる。「(ヤマカツ)エースとは違う。あの馬は扱いやすかったんだ」。父は8年前の14年6月に同じ函館芝1200メートルでデビュー(6着)し、同舞台の2戦目で初勝利。16年12月、17年3月に行われた金鯱賞の変則連覇など、重賞5勝を挙げた。その初年度産駒がエースオブスペーズ。「気性はきついけど、初戦から動けるかな。本馬場(芝)での動きは悪くない。ゲートはうまくないけど、気性が勝っている感じ」と楽しみをもって送り出す。

池添兼厩舎は13年以降、毎年函館で勝ち鞍を挙げる“北の常連”。99年の開業1年目から管理馬を北海道に滞在させ、師も現地に腰を据えて管理馬と向き合ってきた。今年は先週まで未勝利で終わっているだけに、厩舎の切り札としても期待がかかる。「エースの株を上げてほしいね」。6日の最終追い切りは函館ウッドにて行う予定となっている。先週はファインニードル、レッドファルクス、グレーターロンドン、ビーチパトロールといった新種牡馬の子どもが初勝利。2歳戦に吹く心地よい新風に乗って、新馬戦で最先着を目指す。【極ウマPOG取材班】

  1. お得な新入会プラン登場! 競馬情報サイト【極ウマ・プレミアム】
  2. 競馬予想に【ニッカンAI予想アプリ】