<プリンシパルS>◇7日=東京◇リステッド◇芝2000メートル◇3歳◇出走15頭◇1着にダービー優先出走権
シルバーステート初年度産駒の6番人気セイウンハーデス(牡、橋口)がダービーへの最終切符をつかんだ。勝ち時計は1分59秒0。好スタートから好位を確保。残り100メートルで逃げ馬をかわすと、デビューからコンビを組む幸騎手のステッキに応え、2着キングズパレスを半馬身差退けた。
入厩当初から周囲を気にしすぎる面があり、出世を阻んでいた。それでも馬が密集する時間にあえて調教を行い、今回から初着用のシャドーロールも効いた。橋口師は「向正面で外からかわされ、前ならひるんでいたが我慢してくれた」と成長を実感する。1400メートルでデビューしキャリア最長距離の一戦を勝利。「今日も物見していた。むしろ距離は長い方が競馬がしやすくなる」とうなずく。父の弘次郎元調教師は14年に20度目の挑戦でダービー(ワンアンドオンリー)を初制覇。ダービーに初めて挑むトレーナーは「出られることがうれしい」と心からの笑みを浮かべた。