スプリングS覇者ビーアストニッシド(牡、飯田雄)は、和田竜二騎手(44)と初コンビを組んで皐月賞に臨む。テン乗りでどんな走りを見せるのか。同期のサポートで、激走への準備を整えている。

柴田未崎騎手(44)。今月から飯田雄厩舎に所属している。和田竜、福永騎手らと同じ花の12期生。11年3月末に引退した後、斎藤誠厩舎で3年ほど調教助手を務め、14年にジョッキーに復帰した苦労人だ。ビーアストニッシドの調教は新馬戦からつけている。

「走りだせば真面目だけど、蹴りにいったり、立ち上がったり・・・。難しいところはある。負けん気が強い。馬が来ると『抜かすな』という感じになる」。それが勝負根性につながる。馬の性格、走りの特徴、筋肉の柔らかさ、息が乱れない、馬場が悪くても大丈夫-乗っているからこそ、分かる情報を丁寧に伝えた。

柴田未騎手にとって、和田竜騎手はどういうジョッキーなのか。自身も現役の騎手で、日々調教をつけ、ある意味“育てた”馬をクラシックで同期に託す。どんな気持ちなのか。

「同期なので応援したい気持ちはある。常に向上心を持ってやっている。どんな馬でも本当に一生懸命に乗る。手を抜いている感じは全くない。そういう意味では、ビーアストニッシドに合う気がする。あとは託します」。

忘れられない思い出がある。斎藤誠厩舎の助手時代、ずっと調教をつけていたヌーヴォレコルトが14年オークスを制覇した。「跳び上がるぐらいうれしかった。自分が携わっていると、うれしいものですね。また、そういうシーンがあるといいですね」。“同期タッグ”で、飯田雄厩舎初のG1制覇につなげたい。【網孝広】

  1. お得な新入会プラン登場! 競馬情報サイト【極ウマ・プレミアム】
  2. 競馬予想に【ニッカンAI予想アプリ】