木幡巧也騎手(25)が昨年の皐月賞以来、丸1年ぶりにG1に騎乗する。相棒はトーセンヴァンノ(牡、小桧山)。依頼は突然だった。「水曜に電話をいただいて・・・。うれしいですよね。乗らないとチャンスはないですから」。兄初也騎手、弟育也騎手は同厩舎管理馬の騎乗多数だが、当の本人は今回が3回目。白羽の矢が立った。

昨年11月20日の福島で右膝を骨折し、3月12日に復帰したばかり。小桧山師は「快気祝いだよ」と送り出す。依頼数こそ少ないが、多くの若手にチャンスを与えてきた師らしい計らい。鞍上も「乗りやすいと聞いているので、この馬の競馬をしてどこまで戦えるかですね」と意気に感じる。

意外性の男だ。これまで2度の重賞制覇はどちらも2桁人気での勝利だった。「重賞を2つ勝たせてもらっているのも人気薄。その精神でいきましょう!」。出走馬最多となる11戦のキャリアを誇る同馬とは、15日に初コンタクトを取る予定。もらった好機に結果で応える。【松田直樹】

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