<桜花賞>◇10日=阪神◇G1◇芝1600メートル◇3歳牝◇出走18頭

新スター誕生だ。7番人気のスターズオンアース(高柳瑞)が鼻差の激戦を制して桜の女王に輝いた。川田将雅騎手(36)の手綱に応え、馬群をこじ開けて根性で差し切った。高柳瑞樹調教師(46)は開業12年目でJRA・G1初制覇を果たした。次走は5月22日東京のオークス(G1、芝2400メートル)を見据える。

開業12年目の高柳瑞師が待望のJRA・G1初制覇を果たした。「冷静に画面を見ていたけど、祈る気持ちだった。ホッとした。結果を出せず悔しい思いをしていたので」。ハミを工夫するなどして惜敗続きに終止符を打った。弟の高柳大師も昨年12月のチャンピオンズC(テーオーケインズ)でG1初制覇を果たしたばかり。「弟も頑張っているので、負けないようにしないと、とは思っています」と笑みを浮かべていた。

スターズオンアースを所有する(有)社台レースホースの吉田哲哉代表は「(直線で)一瞬詰まったと思いましたが、勝負根性のある馬ですし、信じていました。前半に脚をためられたから、後半に脚を使えました。久々のG1勝利でうれしいです」と喜んだ。今後については「おそらくオークスになると思います。血統的にも距離は持つと思います」と話した。

スターズオンアースの生産者、社台ファームの吉田照哉代表は阪神競馬場で勝利を見届けた。「チャンスはあると思っていました。リプレーを見て、勝っていると思いました。母はスタセリタ(仏オークス馬)の子ですし、長い距離もこなせると思います。(社台ファームの)今年の3歳は、調子が上がっていますね」と振り返った。

<桜花賞アラカルト>

☆高柳瑞樹師 3頭目の出走で初勝利。これまでは21年ホウオウイクセルの9着が最高。JRA・G1はのべ8頭目の出走で初勝利。これまでは20年秋華賞パラスアテナの4着が最高。

☆馬主(有)社台レースホース 11年マルセリーナ以来11年ぶり4勝目。4勝は(有)サンデーレーシングの3勝を抜き歴代最多。

☆生産者・社台ファームの桜花賞成績 16年ジュエラーで制して以来6年ぶり6勝目。JRA・G1は18年フェブラリーSをノンコノユメで勝って以来4年ぶり。通算94勝目(その他J・G1・3勝)。

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