<皐月賞:1週前追い切り>
皐月賞(G1、芝2000メートル、17日=中山)の1週前追い切りが7日、東西トレセンで行われた。牡馬クラシック初戦へ向けて、栗東ではデシエルト(牡、安田隆)が抜群の動きを見せた。ここまで無傷の3連勝。若葉Sを圧勝し一躍、V候補となった新星がさらに状態を上げている。
Cウッドの直線。岩田康騎手がゴーサインを出すとデシエルトは鋭く加速し、11秒0(6ハロン81秒6)でフィニッシュした。それを見た安田隆師は「動きはすごい。走りがダイナミックで時計も速い」と絶賛。その後、背中から降りた主戦から「前走よりも良くなっています」と報告を受けた。
3代母に97年天皇賞・秋を勝ったエアグルーヴ、祖母にエリザベス女王杯を2連覇したアドマイヤグルーヴを持つ良血馬。デビューからの2戦は「まだ動きに切れがなかった」(安田隆師)ためダート戦を走り2連勝したが、芝に切り替えた3戦目の若葉Sでも2着馬を3馬身突き放した。
一方でこの母系に通じる気性の激しさを持つ。「今日もテンションが高く、やんちゃだったが、岩田さんは『これでもマシです』と言っていた」。中山でも力を出せるようならば一発の可能性もありそうだ。【岡本光男】