<追い斬り激論:桜花賞>

桜花賞(G1、芝1600メートル、10日=阪神)の最終追い切りが6日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」は美浦のクイーンC1、2着馬に注目。井上力心(よしきよ)記者が2戦2勝のプレサージュリフト(木村)を推奨した。まりえこと三嶋毬里衣記者は、デビュー戦からすべて本命を打つスターズオンアース(高柳瑞)をプッシュ。強い馬が勝つとされる東京マイル好走実績がある2頭を侮るなかれ。

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井上 美浦の桜もすごくきれいだなあ。

まりえ 今週は熱き乙女たちの戦いですよ。花よりお馬です! さあ追い切りはどうでした?

井上 僕はクイーンCの覇者プレサージュリフトの動きに好感を持ったよ。

まりえ 3頭併せの真ん中に入り、ウッドで6ハロン85秒5-11秒7(馬なり)でした。

井上 前半はじっくり行っても気持ちの高ぶりはなく、ラストは軽く促すと鋭く反応した。レッドヴェロシティ、インナリオ(いずれも古馬2勝クラス)の2頭にそれぞれ半馬身先着。一瞬の脚やさばきの素軽さは本当に一級品。「いい動きでした」と木村師も及第点を与えていた。

まりえ 2週連続でハードな3頭併せですね。

井上 木村師は「体が立派になって、いい方に向かっていると感じたのでハードワークしていこうと」と意図を伝えていた。

まりえ 前走の出遅れが気になります。

井上 師はコントロールが利く性格が素直な女の子だと捉えている。中間の精神状態や練習ぶりから「ゲートも上手になっていると思う」と気にしていなかった。それでクイーンCは豪快な差し切り。絶対的な能力が高い証拠でしょ。

まりえ むむ。私はぶれずにLOVE! クイーンC2着スターズオンアースです。

井上 川田騎手を背に美浦ウッドで2頭併せ。6ハロン83秒9-11秒2(馬なり)かあ。

まりえ 併せたステラダイヤ(古馬2勝クラス)を一瞬で突き放しました。動き、反応ともよかったですね。勝ち切れてはいませんが、これまで乗ったジョッキーの評価も高く、力はG1レベルと信じています。

井上 課題のレースでもたれる面は?

まりえ この中間から比較的当たりが柔らかいハミから、少し制御力のあるハミに変更しました。師も「多少よくなるのかなと思っています」と効果を実感しています。

井上 今のところいい方に向いていると?

まりえ レースでは未知数ですが、今日の追い切りでもたれ癖は見られませんでした。川田騎手もこの馬の雰囲気を理解してくれたようです。

井上 今まで黙ってたけど、ここ10年クイーンCから勝ち馬が出てないよ・・・。

まりえ 何を弱気に。ワンターンでコーナーの広い東京マイルはコース形態の似ている阪神マイルに直結するんです。

井上 なるほど。確かに勝ち馬のうち6頭は桜花賞までに東京マイルで4着以内の実績があった。

まりえ ほらほら!

井上 桜に見とれ得意のデータ分析がおろそかに・・・。

◆東京マイルで4着以内があった桜花賞馬 過去10年で半数を超える6頭。13年アユサン(アルテミスS2着)、15年レッツゴードンキ(アルテミスS2着)、17年レーヌミノル(クイーンC4着)、18年アーモンドアイ(未勝利戦1着)、19年グランアレグリア(新馬、サウジアラビアRC1着)、21年ソダシ(アルテミスS1着)。

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