土曜中京の若駒S(リステッド、芝2000メートル、22日)で、リアド(牡、友道)がクラシック戦線へデビュー2連勝を狙う。

19年のセレクトセールで4億7000万円(税抜き)の値が付いた素質馬。数々の名馬がデビューした「伝説の新馬戦」からクラシックの登竜門を制し、厩舎の先輩馬が歩んだ王道を行く。

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4・7億円ホースのリアドが、クラシックの登竜門「若駒S」でデビュー2戦目を迎える。昨年10月末の初戦は、言わずと知れた菊花賞当日の「伝説の新馬戦」。これまでに数々の名馬を輩出し、昨年のダービー馬シャフリヤールも一昨年の同新馬戦から始動していた。断然の1番人気に推されたリアドは好位追走から直線でアッという間に抜け出し、3馬身差の快勝。素質馬がそろった注目の一戦で、鮮烈なデビューを飾った。

その後は成長を促すために放牧に出され、2戦目に向けて調整されてきた。友道師は「以前は胴が詰まって距離がもつのかなという感じだったけど、成長して胴が伸びて、距離が延びても大丈夫そうな体形になってきた。新馬戦の馬体はまだ緩かったけど、能力だけで勝ちきってくれたし、骨格が大きくなって体つきが変わり、たくましくなってきたね」と、著しい成長に目を細める。

若駒Sを勝った厩舎の先輩馬は、のちにビッグタイトルをつかんでいる。アンライバルドは09年皐月賞を、マカヒキは16年ダービーを制覇した。リアドも、クラシックタイトルへ試金石の一戦だ。

デビュー戦でコンビを組んだ福永騎手は落馬負傷で騎乗できず、新たな鞍上には名手・武豊騎手を迎える。02~06年には若駒S5連覇も果たしているレジェンドだ。師が「普段もおとなしいし、折り合いもつくからジョッキーも乗りやすいと思う。賞金を加算して、クラシックのトライアルに向かいたいね」と描く青写真。無傷の2連勝で、クラシック候補に名乗りを上げる。【奥田隼人】

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