昨年3冠Vの福永祐一騎手(44)が朝日杯FS3着のレッドベルオーブ(牡、藤原英)で史上5人目の皐月賞連覇に挑む。
3週連続で追い切りにまたがっており、先週8日にはCウッドで6ハロン83秒3-11秒6と鋭い伸びを見せた。マイル超の距離は未経験だが「馬っぷりも動きも良くなって、頭を上げる面も出さなくなった。今の感じなら2000メートルでも大丈夫では。むしろいい可能性がある」と手応え十分だ。
年明け初戦で中118日の参戦となり、勝てば昨年のコントレイル(ホープフルSから中112日)を上回って最長間隔Vとなる。成長を促すために選んだローテーションだ。藤原英師は「いいよ。体が良くなってしっかりした。(昨秋は)馬もしんどかったし、無理にトライアルを使う必要はない。能力は間違いない。中山も合いそうな気がする。成長してるから『小技』が使える」と色気を口にする。
過去2勝はともにレコードVで、身体能力は明らかに高い。福永騎手は「瞬発力という感じではないけど、2000メートルの方が楽に好位をとれると思う」と先行抜け出しをイメージ。自身も最近10年で9戦4連対の好成績を残す。名手と名将にとって腕の見せどころになりそうだ。【太田尚樹】