日曜阪神メインは牝馬クラシック第1弾の桜花賞(G1、芝1600メートル、11日、5着までにオークス優先出走権)が行われる。

ホウオウイクセルは前走フラワーCを制して賞金を加算し、桜の舞台へ滑り込んだ。これまでの後方からの競馬とは一転し積極的に位置を取り、直線内を突いて鮮やかに抜け出した。高柳瑞師は「前走は強かったしうまくいきましたね。馬場の内側が良くなかったが意外とこなせたのも良かった」と評価する。デビューからコンビを組む丸田騎手も「動きだしの反応がすごく速いし、器用さがある馬ですね」と強みを挙げた。しまい確実な末脚も備え、着々と本番で戦える武器を増やしている。

フラワーC勝利馬の桜花賞制覇は06年キストゥヘヴン以来、15年間遠ざかる。中2週のローテーションかつ、特に関東馬は関西への長距離輸送とこの時期の牝馬にとって、過酷な壁をクリアしなければならないのも要因の1つだろう。師は「前走後は使ったなりの疲れはそれなりにある。それでも日々回復している感じだし、鍛えるというよりは現状整えている」と話し、軽く乗り込みながら体のケアに努めている。

6日は角馬場から坂路を上がり活気を見せていた。G1・5勝を挙げた祖母メジロドーベルは、桜花賞は2着と涙をのんだ。小柄ながら祖母譲りのたくましさと力強い走りを受け継ぎ、載冠を目指す。【井上力心】

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