05年のアルカセットを最後に外国馬の優勝はなし。馬券に絡んだのも06年のウィジャボード3着以来、見られなくなり、ジャパンCの外国馬の存在感は希薄になっています。

果たして今年の外国馬に反転攻勢の可能性はないのでしょうか。

欧州のホースマンが高く信頼する英国のタイムフォーム社によるレーティング(タイムフォームレーティング=TFR)ではフランスの3歳牡馬オネストが127でトップ。他の外国馬はドイツの3歳馬テュネスが122p(pは数値より高い能力の見込みがある馬)、昨年5着のグランドグローリー120、シムカミル119となっています。

日本馬のレーティングを調べるとシャフリヤールが125で最高値。近走の成績がいいダノンベルーガとヴェラアズールが123、ボッケリーニと牝馬のウインマリリン(回避)が121。前年にG1勝ちのある牝馬ユーバーレーベンは118、デアリングタクトは114+(+は決定した数値より高い能力を秘める馬につけられる符号)とされています。

昨年はTFR127で断トツだったコントレイルが順当に優勝を収め、2着オーソリティ(120)、3着シャフリヤール(121)で決着しました。

このレーティングから勝負の行方を占えば、優勝はオネストかシャフリヤールのどちらか。他のレーティング上位馬が入着候補ということになります。

オネストは今年の欧州牡馬3歳馬(中長距離部門)で、全欧最優秀3歳牡馬に選出されたヴァデニ(仏ダービー馬)、英ダービー馬のデザートクラウン、愛チャンピオンS優勝のルクセンブルクに次ぐ評価を受ける実力馬。底力のあるフランケル産駒という「血統」に加え、55キロの“恵量”も馬券圏内への追い風になりそうです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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