凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=パリロンシャン)でダービー馬ドウデュース(牡3、友道)に騎乗する武豊騎手(53)が28日、仏シャンティイで公式会見に出席した。ステイフーリッシュ(牡7、矢作)のクリストフ・ルメール騎手(43)とともに、各国のメディアからの質問に答えた。
-ドウデュースの日本における位置づけは
武豊騎手 今年のダービー馬で、日本を代表する1頭。ここまで楽しみにしてきた。
-ニエル賞では4着に敗れた
武豊騎手 レースは途中までいい感じで、直線を向いた時は勝てるかと思ったけど、ラスト200メートルぐらいで疲れて止まってしまった。状態はまだそこまで引き上げてないつくりだったし、しょうがないかなという感じ。今日の追い切りを見て、スタッフからも『確実に状態はアップしている』と聞いた。見た感じもいい走りをしていた。
-過去の凱旋門賞での騎乗馬と比べると
武豊騎手 過去にもいい馬に乗ってきたけど、そういう馬たちと遜色ないというか、すごく能力の高い馬。すごく楽しみにしている。まだ3歳で強くなっている段階。楽しみ。
-験担ぎはするか
武豊騎手 (笑いながら)あまり考えたことがない。余計なことをしない方がいい。いつも通りで。
-凱旋門賞の意義は
武豊騎手 凱旋門賞は個人的に大きい目標というか夢だった。いつか勝ちたいと思って何年もたっている。ジョッキーを続けるモチベーションの間違いなく大きな1つ。
-(隣にいる)ルメール騎手とステイフーリッシュをどう見るか
武豊騎手 邪魔しないでほしい(笑い)。彼とは普段からいい友達であり、いいジョッキー仲間。一緒に凱旋門賞に出られるのをうれしく思う。でも勝ちたい。
-06年はディープインパクトが3着(のちに失格)、ルメール騎手のプライドが2着だった
武豊騎手 馬は1頭1頭違うし、レースは2つとして同じレースがない。凱旋門賞に限らず、どのレースも勝つことは難しい。まだ勝てていないけど、ドウデュースは凱旋門賞を勝てて不思議ではない馬だと思う。今は楽しみ。特に06年のことを考えることはない。
-ライバルはどの馬か
武豊騎手 どの馬というのは難しい。世界NO・1を決めるにふさわしいメンバー。日本の4頭も実力を持っている馬なので。
-道悪はどうか
武豊騎手 フランスはこの時期だと雨が多くて馬場が重くなる。それはみんな百も承知。ドウデュースもこなしてくれると思う。