<英セントレジャー>◇11日=ドンカスター(英国)◇G1◇芝2910メートル◇3歳◇出走9頭

エリザベス女王が死去し、日程変更のために1日遅れの開催となった今年の英セントレジャーは、エルダーエルダロフ(牡、R・ヴァリアン、父ドバウィ)が制した。勝ちタイムは3分8秒39。今夏にワールドオールスタージョッキーズ(札幌)で来日した鞍上のデヴィッド・イーガン(23)はうれしい英国クラシック初勝利となった。

エルダーエルダロフはデビューから3戦無敗でロイヤルアスコット開催のG2クイーンズヴァーズを勝利。パリ大賞で初黒星(4着)を喫したが、G1初挑戦となった英国クラシック最終戦は道中5、6番手から直線で豪快な差し切りを決めた。祖母は04年にドイツでG1・3連勝をやってのけたアルバノバで、今年のサンクルー大賞、ヨークシャーオークスを制し、凱旋門賞の有力候補となっているアルピニスタとは「いとこ」の関係になる。

2番手追走から直線半ばで先頭に立ったランフランコ・デットーリ騎乗のハスコイがゴール前で斜行し、2位入線も4着に降着。圧倒的な1番人気で敗れたゴドルフィンのニューロンドン(牡、C・アップルビー、父ドバウィ)が3位入線で2着に繰り上がっている。英ダービー2着馬フーヤマルは8着に沈んだ。

イーガン騎手のG1制覇は昨年8月の英インターナショナルS以来。当時はミシュリフの主戦を務めていたが、オーナーであるファイサル王子との主戦契約が解消され、ミシュリフとのコンビもなくなっている。「レーシングポスト」電子版はイーガン騎手の談話を伝えており、同騎手は「ファイサル王子との関係は良好なまま終わりました。その後も私はミシュリフのレースを見ていますし、ミシュリフのファンですよ。今週は悲しい週になりました。女王陛下(エリザベス女王)とジャック・デ・ブロムヘッド(障害競走の名調教師デ・ブロムヘッド師の息子で、ポニーレース中の事故で死去)・・・、私たちは彼らを忘れることはありません。私にとって素晴らしいレースは中東(サウジ、ドバイ)がほとんどでしたが、英国のクラシックはスペシャルです。特に15歳、16歳の頃から過ごしているロジャー・ヴァリアン調教師のために勝つことができました」と心境を語っている。

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