<東京ジャンプS>◇25日=東京◇J・G3◇芝3110メートル◇3歳上◇出走12頭

8番人気の伏兵ケイティクレバー(牡7、清水英)が6馬身差の逃げ切りで重賞初制覇を飾った。

騎乗した上野翔騎手(36)はJRA重賞27回目(うち平地3戦)の挑戦で待望のタイトルを手にした。勝ち時計は3分26秒2。清水英師は14年にガルボで制した函館スプリントS以来のJRA重賞勝ちで、障害重賞は初勝利となった。

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1年2カ月ぶり障害でもブランクはなかった。ケイティクレバーが最内枠から積極果敢な逃げを打ち、まんまと逃げ切った。同馬に初重賞をプレゼントし、自身も重賞初制覇となった上野騎手は「小細工せずに行って、どれだけ踏ん張ってくれるかと。ゴール板を過ぎてから外を見たら馬がいなかったので、勝ったと思った。偉い馬」とたたえた。

脚元を考慮し、清水英厩舎に転厩後は平地のダートを2戦挟んだ。戦前に清水英師は「状態はいい。あとは馬が障害を飛ぼうとする気持ち次第だね」と語っていた。師の思いに応えるようにケイティクレバーは13回のハードルをこなした。師は「うれしいです。気持ちよかった。ジョッキーを褒めてあげてください」と笑みを浮かべた。

障害重賞タイトルを手にした。次走は未定だが、冬には障害の最高峰、中山大障害がある。鞍上は「今後はこれがフロックではないという走りをしないといけない。馬も人も気が引き締まります」と前を見据えた。

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