クリソベリル
父ゴールドアリュール、母クリソプレーズ。デビュー4戦目の19年ジャパンダートダービーを完勝して、無敗でG1を初制覇した。秋に日本テレビ盃も勝ち5戦5勝。2着との着差はそれぞれ7、7、5、3、4の計26馬身と驚くべき数字を残し、規格外の強さを見せた。
続く12月のチャンピオンズCは、令和最初のJRAダート頂上決戦となった。好位から鋭く伸び、00年に創設された前身のジャパンCダートも含め、初めて3歳馬による無敗制覇の偉業を成し遂げた。6戦目での勝利は、ルヴァンスレーヴの8戦を更新するチャンピオンズC最少キャリア。その年のJRA最優秀ダート馬に輝いた。翌20年にサウジCで7着に敗れ初黒星を喫したが、帝王賞とJBCクラシックを連勝してG1を4勝した。21年日本テレビ盃6着後に重度の喘鳴(ぜんめい)症が判明し、現役を引退した。通算11戦8勝。
母クリソプレーズは、16年宝塚記念などG1・2勝のマリアライト、13年ジャパンダートダービーを制したクリソライトなど芝、ダート問わず活躍馬を多数輩出している。父ゴールドアリュールは3歳時にJRA最優秀ダート馬に輝き、産駒にはスマートファルコン、エスポワールシチー、コパノリッキー、ゴールドドリームなどがいる。
種付料は300万円。
社台SS関係者コメント ダート馬の中では抜群の瞬発力と反応の良さをレースで見せていました。配合相手によってはダート、芝、距離、どのカテゴリーでもチャンピオンを輩出できる可能性を持っていると思います。ゴールドアリュール、エルコンドルパサーの非凡な能力を伝える配合をお考えいただいて、1年目から素晴らしい産駒をつくってほしいと思います。