兵庫県競馬(園田・姫路)で初めての女性騎手として13日にデビューした佐々木世麗騎手(せれい、18=新子)が、14日の園田競馬メイン10R春暖特別(ダート1230メートル)をワシヅカミ(牡5、新子)で逃げ切り、初勝利を挙げた。デビューから8戦目だった。
レース前は「口が震え出して、自分でも緊張しているなと思いました」とメインレースの1番人気馬に騎乗する重圧を感じていたが、しっかり切り替えた。「兄弟子(笹田騎手)と師匠(新子師)に、馬に任せればいいからと言われていたので、しっかりスタートを決めて、馬についていくことだけを考えていました」と振り返った。
最後の直線では「後続の脚音が聞こえてきたけど、がむしゃらに追うことだけを考えました。ああ勝った・・・といううれしさが強かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
佐々木騎手は続く最終11Rも1番人気タガノオボロ(牝4、新子)で大差勝ち。初勝利からの連勝で1日2勝を挙げ、園田競馬の歴史に新たな1ページを記した。