サウジCに挑んだシャーラタン(2着)とニックスゴー(4着)を追って米国から第3の刺客が中東ドバイに向けて飛び立つ準備をしています。

足かけ3年で無傷の5連勝というユニークなキャリアを持つマックスフィールド(牡4、父ストリートセンス)です。

ドバイのモハメド殿下をリーダーとする“ゴドルフィン”が生産、所有するマックスフィールドは一昨年9月にケンタッキーのチャーチルダウンズ競馬場、ダート1600メートル戦でデビュー。これを差し切ると2戦目にG1レースに出走。キーンランド競馬場のブリーダーズフューチュリティ(ダート1700メートル)を5馬身半差で圧勝してエリートコースに乗りました。しかし、その後はけがや骨折に苦しみます。

最初のけがが癒えて戦列に復帰したのは3歳になった昨年5月のマットウィンS(G3、ダート1700メートル)。ここもしまい勝負を決めて、のちのG1ケンタッキーダービーで伏兵視されたニューヨークトラフィックを一蹴して3連勝を飾りました。

昨年はコロナ禍によってG1ケンタッキーダービーが9月に順延されたため、陣営はこれを目標にしましたが、6月の調教中に右前肢を骨折。再び休養を余儀なくされます。

マックスフィールドが競馬場に戻ったのは12月のテネイシャスS(リステッド、ダート1700メートル)で、これを制して4連勝。今年のスタートとなった13日のG3マインシャフトS(ダート1700メートル)をF・ジェルー騎手とのコンビで快勝し、合計300日以上にわたる休養期間を挟みながら5連勝を飾りました。

20日に行われたサウジCに優勝し、1000万ドル(約10億5000万円)という大金を手にした英国のミシュリフは、どうやら来月27日のドバイWC(G1、ダート2000メートル、メイダン)を回避する模様。サウジCで人気を集めたシャーラタン、ニックスゴーもドバイへの出否は流動的です。

ゴドルフィンブルーの勝負服をまとった馬のドバイWC制覇は一昨年、史上初の連覇を成し遂げたサンダースノーなど7頭を数えますが、米国からダイレクトに挑戦して優勝をつかんだ馬はなく、また無敗での優勝例もありません。

マックスフィールドを管理するB・ウォルシュ師はモハメド殿下からのゴーサインを今や遅しと待ちかねています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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