<愛知杯>◇16日=中京◇G3◇芝2000メートル◇4歳上牝◇出走18頭

単勝2番人気のマジックキャッスル(牝4、国枝)が差し切って重賞初制覇を果たした。大外枠から中団で運び、直線は先に抜け出したランブリングアレーとの一騎打ち。最後は首差で制した。勝ち時計は1分58秒7。今後は5月16日東京のヴィクトリアM(G1、芝1600メートル)を目標に調整される。

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内外の攻防がハイライトだった。内のランブリングアレーが、馬群を割るように抜け出し、突き放しにかかる。外からマジックキャッスルが差を詰める。戸崎騎手の思いに応えるようにステッキに反応。脚を伸ばし、ゴール寸前で首差、かわした。新馬戦以来の勝利が重賞初制覇。鞍上は「本当に強い勝ち方だった」と振り返った。

大外枠からスタートを決めると、中団の後ろを追走。3~4角でじわっと位置を上げ、4角を回るとエンジン全開。内が伸びる馬場で、外から差し切ったのは成長の証しだ。「馬が力をつけている。今後が楽しみ」(戸崎騎手)。12キロ増の馬体重は成長分だ。昨年の秋華賞2着から、パワーアップした姿を見せつけた。

国枝師も満足そうに愛馬をたたえた。「馬がすごく良くなっている。力強くなっている。充実している」。19年ファンタジーSは1馬身差、20年クイーンCは首差、秋華賞を含めてこれまで重賞2着が3回。7度目の挑戦でひとつの壁を乗り越えた。

「ヴィクトリアマイルが一番の目標になる。体もぐんぐん成長しているし、楽しみだね」と師。アーモンドアイが引退した国枝厩舎に、また楽しみな牝馬が誕生した。【網孝広】

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