30日の船橋競馬では、第67回日本テレビ盃(統一G2、1800メートル)が行われる。中央勢に対抗する地方の筆頭格がミューチャリー(牡4、船橋・矢野)だ。

4歳の夏を迎え、ミューチャリーがひと皮むけた。前走のマイルグランプリを1馬身差で完勝。後方に構えて豪快に差し切った。末脚を生かすのは本来の姿ではあるが、それ以上に内容がいい。最後のコーナーをまくり気味に上がり、早めに前を捉えに動いた。直線の短い大井の内回りコース。それをこなせたのは成長とみていいのではないか。御神本騎手は「マイルは忙しい印象もあったけど、強いメンバーとやって、速い流れに対応できるようになっていたのか、思ったよりいいポジションで競馬できたのが大きい」と振り返った。

今年の年明けは不完全燃焼に終わった。川崎記念は展開に泣いて4着。フェブラリーSは東京のダートに戸惑い11着。その経験が糧となり、春を休養に充てたことで、心身ともに大人になったようだ。「返し馬で成長していていい状態だというのを感じ取れた。もう少し距離の長いレースで、いい切れ味を見せることができれば、中央馬相手でも劣らないと思う」(同騎手)。となれば船橋1800メートルの日本テレビ盃は絶好の舞台だろう。船橋は2歳時に2戦2勝。それ以来の地元戦で、待望の統一重賞のタイトルを狙う。

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