<追い斬り激論:関屋記念>

伝統のマイル戦、関屋記念(G3、芝1600メートル、16日=新潟)の最終追い切りが東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」は酷暑の美浦から木南記者がプリモシーン(牝5、木村)、久野記者がアストラエンブレム(せん7、小島)をプッシュする。

木南 あっちーよー。

久野 午前5時の馬場開場のときに南スタンド前の温度計が27度。1時間後には30度になってたからね。競馬場もパドックのミストやレース後のシャワーなど対策をしているけど、レース前のパドックで目の周辺が極端に黒くなっていたり、ハッキリと夏負けの症状が出ている馬には注意だ。

木南 激論の前にぶっちゃけますけどね。暑くてへばって見える馬、多かったですよ。しっかり動けていたのはプリモシーン。美浦ウッドで2馬身先行したペレ(古馬2勝クラス)に外から併入する形。ラストは11秒6をマークしました。木村師は「この馬のいいときも悪いときも知っています。3歳の関屋記念や秋華賞、去年のヴィクトリアM、今年の東京新聞杯のときと比べると・・・」と正直に状態面を話してくれましたが、このメンバーだったら格が違うし、しっかり動けていたのがいい。

久野 木南は木村厩舎が好きだねえ。俺もシビアにぶっちゃけるけど、今回は関西馬に◎を打つ。ただ、相手に絶対外せない馬がアストラエンブレムだ。追い切りは坂路で4ハロン54秒9-ラスト14秒2。しまいをセーブ気味なのは計算通りだよ。「2週連続で騎手(北村宏)を乗せてやってきたし、これで十分」と小島師は言っていた。

木南 ある騎手は「これだけ暑いと追い切りをもう一段階軽くすることが必要なのかもしれない」って。

久野 夏バテで時計が出せない馬と、あえて時計を出さない馬は違う。もちろん、アストラは後者だよ。

木南 追い切って馬場から上がってきたとき、すぐ厩舎スタッフが水分を補給させていました。ああいう細かいケアは素晴らしい。

久野 5歳牝馬と7歳せん馬。どちらも陣営が馬のことを知り尽くしているからね。俺はアストラの新潟マイル3戦3勝を買う。

木南 自分も◎を打つかはわかりませんが、一昨年覇者プリモシーンの圧勝を見たい気持ちは持ってます。

久野 今週末は俺たち2人が新潟競馬場で取材。なにとぞ、競馬の神様のご加護を(上杉謙信風に)。

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