キングジョージ6世&クイーンエリザベスSで史上初の3勝目を挙げたエネイブル(牝6、J・ゴスデン、父ナサニエル)の次走が9月5日のセプテンバーS(G3、オールウェザー2400メートル、ケンプトンパーク)に決まった。レーシングポスト電子版が伝えている。
前走後はヨーク競馬場の英インターナショナルS、ヨークシャーオークスが候補に挙がっていたが、一昨年と同じセプテンバーSをステップに凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月4日=パリロンシャン)へ向かうことが決まった。17年、19年はヨークシャーオークスから凱旋門賞へ向かったが、今年は18年と同じルートで史上初の凱旋門賞3勝目に挑むことになる。
アブドゥラ殿下のレーシングマネジャーを務めるグリムソープ氏は「理由はいくつもあります。私たちは凱旋門賞が最大目標ですし、彼女は6歳です。彼女がヨーク競馬場を愛していることは知っていますが、セプテンバーSをステップにしたローテで結果が出ていますから、凱旋門賞へできる限り最高の状態で連れて行けると考えました」と説明している。
エネイブルは17年に凱旋門賞を初めて制した後、膝の不安のために戦列を離れ、18年9月のセプテンバーSで復帰。2着クリスタルオーシャンに3馬身半差で勝利し、続く凱旋門賞で連覇を果たしている。