ディアドラ(牝6、橋田、父ハービンジャー)が連覇に挑むナッソーS(G1、芝1980メートル、グッドウッド)が木曜(30日、日本時間同日深夜)に行われます。

英国では3歳以上の牝馬を対象にしたG1競走が5つありますが、ナッソーSは秋の最強牝馬を決める10月のチャンピオンズフィリーズ&メアズS(G1、芝2390メートル、アスコット)と並ぶ格式の高いレースです。

前走のエクリプスSではエンジンのかかりが遅く逃げ切ったガイヤースから約5馬身差の5着だったディアドラですが得意のコースに戻って日本調教馬で前例のない欧州G1競走の連覇の期待が膨らんでいます。

火曜時点で有力候補の一角を占めていたフランスの不敗牝馬、タウキールの回避が決まって出走予定馬は7頭に絞られています。

人気は前走のG1ファルマスSまで芝とオールウエザーのマイル戦を中心に6連勝中のナジーフ(牝4、父インヴィンシブルスピリット)、ディープインパクトの娘でG1仏オークス(芝2100メートル)を制したファンシーブルー(牝3)、エネイブルの圧勝に終わった“キングジョージ”を回避してこちらに矛先を向けたタフネス牝馬マジックワンド(牝5、父ガリレオ)の順。ディアドラは前走の印象に引きずられてか単勝5倍前後の4番人気にとどまっています。

これ以外も、G1は初挑戦ながら相手なりに走って大崩れのないクイーンパワー(牝4、父シャマーダル)、2度走った2000メートル戦は1勝、鼻差2着1回だったワンヴォイス(牝3、父ポエッツヴォイス)もさほど差はなく、日本で馬券が買えないのが惜しまれる? レースです。

木曜の天気予報は晴れ。昨年、60キロを背負って3歳馬のメダーイーを鮮やかに差し切ったディアドラにとっては、望むところの舞台になりそうです。【奥野庸介】(ターフライター、ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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