エクリプスSにエネイブル(牝6)を出走させるジョン・ゴスデン師が現地時間2日昼、JRA職員の電話によるインタビューに応じた。

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-エネイブルはこの冬と春をどのように過ごしましたか?

ゴスデン師 冬の間も放牧には出さず、ずっと在厩でトロットなど軽い乗り運動のみを行っていました。その後は2月の頭くらいから軽いキャンターまで始め、そして、4月以降徐々にペースを上げ、6月からは速い調教も行っています。

-コロナ禍による開催中止など、調整が難しかったのでは?

ゴスデン師 もともと、6月のロイヤルアスコット開催前に始動することは考えていませんでした。その後にこのコロナ禍があって、ロイヤルアスコット開催が行われるか分からない状況となったため、5月ごろに競馬再開の見込みが見え始めた段階で、ロイヤルアスコットより確実に施行されそうなエクリプスSを目標とすることを決めました。

-今の状態は?

ゴスデン師 彼女は6歳の牝馬として大きく力強い馬ですが、興味深いことに、我々と同様、年齢的に代謝が変わってきたのか、ここのところレースに向けて体重を落とし、レース用のコンディションに持っていくのが難しくなりつつあります。ただ、走ること自体はすごく好きで、速い調教も喜んでやっていますので、単純に年齢的なものだと思っていますが。今年も最大目標は凱旋門賞ですし、初戦の今回が体調のピークにあるわけではありません。ここを使って、もっともっと良くなると思っています。

-精神面で何か変わったことは?

ゴスデン師 精神面はすごく強くてしっかりしています。好きなこと、嫌いなことがはっきりしていて、待つのが嫌いなので普段は先頭で調教していますが、本当に走ることが好きで、いつも喜んでウォーレンヒルを駆け上がっていきます。調教する立場としては、精神面が強くて、とてもやりやすい馬です。

-ゲート番(3番)についてどう思うか?

ゴスデン師 サンダウン競馬場は、コーナーが少しきついところはありますが、直線が4、5ハロンの上り坂なので、問題ないと思います。包まれてしまいやすいコースなので、おそらく内ラチ沿いを進むというより、内に1頭入れて道中進むのではないかと思っています。レース展開としては、ガイヤースが行き、バンコクも前走で前に付けましたし、マジックワンドも同様でしょう。一方、エネイブルやディアドラ、ジャパン、リーガルリアリティは後ろにつける形になると思います。戦術的には興味深いですが、ペースは平均ぐらいで少なくともスローにはならないのではないかな。あとは馬のことをよく知っているデットーリ騎手に任せます。

-あなたにとってエクリプスSとは?

ゴスデン師 エクリプスSは、ヨーロッパの春シーズンの競馬番組では非常に重要な位置づけのレースで、3歳馬と古馬が戦うレースとして、このエクリプスSとキングジョージもありますが、この後の愛チャンピオンSや凱旋門賞、英チャンピオンSとつながっていくレースです。通常英ダービーの1カ月後に行われ、その年の英ダービー馬が出走することもよくあります。今年は英ダービーの1日後に行われるので、出走はありませんけど。

-日本でもエネイブルは有名でファンも多い。日本のエネイブルファンに一言お願いします

ゴスデン師 彼女もとても喜ぶと思います。彼女は本当に魅力的な良い子で、一緒にいるのが楽しいです。昨年の凱旋門賞では、残念ながら戦術がうまくいかず負けてしまいましたが、今年はその借りを返したいと思っています。

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