<アスコットゴールドC>◇18日=アスコット(英国)◇G1◇芝3990メートル◇4歳上◇出走8頭

欧州長距離界の王者ストラディヴァリウス(牡6、J・ゴスデン、父シーザスターズ)がアスコットゴールドカップ3連覇を果たした。

ゴールドカップはロイヤルアスコット開催の名物競走で、75~77年に3連覇したサガロ、06~09年に伝説の4連覇を達成したイェーツに続く史上3頭目の快挙となった。鞍上はランフランコ・デットーリで勝ちタイムは4分32秒60。

8頭立てで道中は5番手を追走。得意ではないとされてきた柔らかい馬場だったが、最後の直線は逃げ粘るライアン・ムーア騎乗のネイフロード(牡4、M・ジョンストン、父ガリレオ)に馬なりで並びかけると、残り200メートルからは後続を引き離す独走劇となった。10馬身差2着にネイフロード。そこから8馬身遅れた3着に一昨年のメルボルンC覇者クロスカウンターが入った。

昨年10月のG2ロングディスタンスCでキューガーデンズに敗れ、連勝が10でストップ。今年初戦となった5日のコロネーションCでは距離不足もあり、コースレコードをマークしたガイヤースから5馬身差の3着に敗れていた。アスコットゴールドカップは一昨年がヴァジラバドに4分の3馬身差、昨年がディーエックスビーに1馬身差で連覇を達成していたが、今年は衝撃の大差勝ち。これまで以上の強さを見せつける結果となった。

無観客のパレードリングへ引き上げてきたデットーリは豪快にフライングディスマウントを披露。自身はアスコットゴールドカップ8勝目となり、「間違いなく私が騎乗してきた馬で、最高のステイヤーです」とストラディヴァリウスを絶賛した。

管理するジョン・ゴスデン師は来年、4連覇を目指すのかどうかについては「オーナーが決めること」と明言しなかった。次走は4連覇がかかる7月28日のグッドウッドカップ(G1、芝3200メートル)。その後は「(2400メートルの)コロネーションCであれだけの走りを見せたので、秋に凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月4日=パリロンシャン)を走ることも話し合うことになるでしょう」と凱旋門賞参戦に含みをもたせた。ストラディヴァリウスの通算成績は22戦15勝(G1・6勝)となった。

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