<極ウマPOG取材班がピックアップするノーザンファーム生産馬で指名競合確実の良血馬・牝馬編10頭>

今年のオークスでは“珍事”が起きた。ノーザンファーム生産馬が3着以内にも入らなかった。04年以来、16年ぶりのことだった。00年以降、生産馬が桜花賞とオークスを合わせて16勝。10年アパパネ、18年アーモンドアイと3冠牝馬を2頭も輩出した大牧場は巻き返しに燃えている・・・、に違いない。牧場の歴史などは「牡馬編」をご覧いただくとして、早速オススメ馬を紹介していきたい。

◆サトノレイナス(牝、国枝、父ディープインパクト、母バラダセール)はサトミホースカンパニーの所有馬で、全兄は未勝利から3連勝で弥生賞を勝ったサトノフラッグだ。3月中旬の時点で、育成を担当したノーザンファーム早来の村上隆博厩舎長は「兄と同等か、それ以上の能力の持ち主ですね」と高く評価していた。4月中旬には美浦トレセンでゲート試験に合格し、6月7日東京の芝1600メートルでのデビューが予定されている。体つきもバランスが取れており、指名集中は間違いないだろう。

◆アカイトリノムスメ(牝、国枝、父ディープインパクト、母アパパネ)は金子真人HD所有馬で、父と母がともに3冠馬という配合。全兄にモクレレ、ジナンボー、ラインベックがいて、当馬が初の牝馬となる。母の育成に携わったノーザンファーム空港の中川晃征厩舎長が「アパパネとディープのいい部分を足して2で割ったような馬」とコメントしたハイブリッドホースだ。

◆リエヴェメンテ(牝、萩原、父ドゥラメンテ、母ヒルダズパッション)はキャロットファームが所有している馬。半兄には芝とダートのG1を勝ったヨシダ、1歳上の半姉には日刊スポーツ賞シンザン記念を勝ったサンクテュエールがいる。育成段階からシルエットの良さが際立ち、父の産駒の中でも評価はピカイチの1頭だった。

◆マッハモンルード(牝、斉藤崇、父キングカメハメハ、母リッスン)はサンデーレーシングの所有馬。春先の時点では馬体の幼さをまだ残しており、焦らずに調整を調整を薦めていくという。とはいえ、半姉タッチングスピーチはローズS勝ち馬、半兄サトノルークスは菊花賞2着馬。大半は3歳5月のダービーまでがPOGのポイント集計期間となっているため、良化中にシーズン終了を迎えてしまうかもしれないが、ポテンシャルの高さは折り紙付き。

◆エクランドール(牝、手塚、父ディープインパクト、母リュヌドール)はサンデーレーシングの所有馬で、全兄は同クラブの現看板馬フィエールマンだ。菊花賞、天皇賞・春連覇などはステイヤー色が強いが、こちらはスピード能力も高そう。4月15日の遅生まれだったため、秋デビューを目標に調整されている。

◆サヴァニャン(牝、藤原英、父ディープインパクト、母サマーハ)は金子真人HD所有馬で、半兄でG2・3勝のシャケトラも同オーナーが所有していた。そのシャケトラは19年天皇賞・春に向けた調教中に骨折、安楽死処分に。同年夏に当馬がセレクトセール1歳部門に上場された際に、同オーナーが2億1000万円(税抜き)にて落札していた。入厩後の4月下旬には栗東Cウッドで追い切りも消化した。現在は放牧中。

◆ディヴィーナ(牝、友道、父モーリス、母ヴィルシーナ)は“大魔神”佐々木主浩オーナーの所有馬。母は12年3冠競走で全て2着後、ヴィクトリアM連覇を飾った名牝。やや小ぶりな馬ではあるが、キングカメハメハ産駒の半兄ブラヴァス、レヴィオーサとは違ってスピード能力が高く、マイル前後での活躍がイメージできる。

◆クイーンズキトゥン(牝、藤沢和、父ディープインパクト、母ステファニーズキトゥン)はサンデーレシングの所有馬で、母は米G1・5勝の世界的名牝。全姉カトゥルスフェリスは新馬勝ち後に半年以上もの休養を挟んだことから、成長を促しつつ育成されている。

◆グランワルツ(牝、国枝、父ロードカナロア、母バウンスシャッセ)はキャロットファーム所有馬で、母は重賞3勝。3月中旬の時点で大型馬だった母よりはワンサイズ小さい480キロ程度の馬格だが、初子にしては立派な馬体の持ち主。調教を積んでも体重が減らない強靱(きょうじん)なメンタルも持ち合わせている。夏にもデビュー予定。

◆テネラメンテ(牝、木村、父ドゥラメンテ、母スターアイル)は吉田勝己オーナーの所有馬。G1・2勝馬の半兄ミッキーアイルなど、兄姉は短距離で活躍した馬ばかりだが、育成牧場ではマイルよりも長い距離でも走れるとの見立て。きょうだいのイメージを変える走りを見せてくれそうだ。

【極ウマPOG取材班】

  1. ひと足早く2021年2歳馬特集公開
  2. 有料版極ウマ・プレミアムの魅力!